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令和3年下期PET落札 解説簡易版

いらっしゃいませ!

今回は、「令和3年下期容器包装リサイクルPET落札」情報の解説版をお伝えしてきます。

前回のブログに詳細のExcelデータを反映しておりますので、

まだ、ご覧になっていない方はぜひ、ご確認をお願いいたします。

※弊社が独自で作成した内容ですので、参考までにお願いします。

【前回ブログリンク】  令和3年下期 PET落札結果詳細報告

さて、今回の落札結果を少し解説していきます!!

それでは、いってみましょう!

全体数字の把握

まずは今回の落札結果の全体数字を把握しましょう。

【参考:令和3年下期PETボトル落札結果 速報版

わかりやすいように、細かい数字は避けますが、

気になる方は上記のリンクをご参照ください。

【令和3年下期 全体数字】

■該当重量:102,397トン

有償対象:100,447トン(98.1%)

逆有償対象:1,950トン1,950トン(1.9%)

■総平均価格

全体平均:‐42,949円/トン

有償平均:-45,252円/トン

逆有償平均:75,697円/トン

【令和3年上期】

■該当重量:125,291トン

有償対象:96,069トン(76.7%)

逆有償対象:29,222トン1,950トン(23.3%)

■総平均価格

全体平均:‐7,923円/トン

有償平均:-23,648円/トン

逆有償平均:43,774円/トン

 

上記が上半期、下半期の結果となります。

この数字から見えることは、

①逆有償価格の減

→今まで逆有償だったが、PETベールの需要があがり有償価格へ移行した。

②有償価格のUP

→有償価格のみで判断した場合、約21~22円の価格上昇。

➂総平均価格のUP

→逆有償価格が減った影響も大きい。

④約10万トンの落札数量に対し、上位3社で4万~5万トンの落札数量。

→数値の見方次第ではあるが、上位以外の事業者だけで落札単価を出すと・・・

 

都道府県別に見ていくと・・・

都道府県別に見てみると、全国的に価格が上昇していることがわかります。

【兵庫県に注目】

上期:逆有償53円 に対し、下期:有償21円と

その差約70円の上昇となりました。

兵庫県単独で4,000トン~5,000トンの排出を考えると、

大きく変動があった地域としてみることができます。

ざっくりな数字ですが、

下期:-21円/㎏×4,500,000㎏=-9,450万円 の価格。

令和3年上期:53円/㎏×4,500,000㎏=2億3850万円 の価格。

差引して約3億3300万円の全体価格上昇。

 

【関東圏&東北圏】

過去の数字からも関東圏は落札単価が高い傾向にありますが、

今回は東北圏の上昇も見受けられます

東北圏の落札単価だけを見ると、おおよそ40~50円/㎏の上昇。

エリア別でみるならば、価格上昇が激しいのは東北とも言えるでしょう。

 

何故ここまで価格が上がるか?製品売先価格とマッチするのか?

こちらに関しては、様々ご意見があり、一概にお伝えは難しいのです。

ただ、容リ入札価格だけが先行してしまい、

納品先(繊維やシート)が販売する価格等にマッチングするかどうか気になります。

もちろん各社が原料から製品の販売単価等を事前に決めたうえで、

落札価格も決めていることでしょう。

工場の稼働を正常にしていくために、原料を確保することが必要ではありますが、

製品価格における実経済と合っているのか?

など、PETリサイクル率が約90%でトップの日本ではありますが、

あまりに競争激化しすぎているような気もします・・・

 

とはいえ、やはり現状ではBtoBの流れは強く落札単価も高めの設定です。

この市場に引っ張られて、全体数字は確かに上がっています。

繊維やシートに対して、当該落札価格を「正」として、市場設定するのは酷でありますね。

 

本日はここまでの解説といたします。そのほかの情報が気になる方は

ぜひ、弊社へご連絡いただければ幸いです。

弊社も多々考えを持ち、自発的な活動を皆様と一緒に作っていく所存です。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

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