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部下のタイプ別マネジメント術|4タイプを見極めて育てるコツ

部下のマネジメントや育成って、本当に難しいですよね。

私自身前職で、上司としてどう接するべきか悩み続けてきました。
でも、ある“視点”を取り入れるだけで、
見違えるほどマネジメントが楽になったのです。

そのカギは――
**「部下のタイプを見極めて、それに合った接し方をすること」**です。

人にはタイプがあります。
その違いを理解しないまま一律の接し方をしていては、うまくいくはずがありません。

今回は、マネジメントの本質を変える
「4タイプ理論」をもとに、部下育成の実践ポイントをお伝えします。


目次

  1. 部下育成がうまくいかない理由とは?

  2. 部下は4つのタイプに分かれる

  3. 自燃型・可燃型へのマネジメント術

  4. 点火型・消火型の扱い方と注意点

  5. タイプ別育成に効く評価制度と実践のポイント

  6. まとめ:部下を変えるには“見極め”から


1. 部下育成がうまくいかない理由とは?

「一生懸命育てようとしているのに、なかなか成果が出ない…」
そんな悩みを抱えるマネージャーは多いのではないでしょうか。

実は、部下育成がうまくいかない最大の理由は、
**「全員に同じ接し方をしていること」**にあります。

人にはそれぞれ異なるモチベーションの源泉があり、
やる気のスイッチも違います。

大切なのは、その人に合った接し方を見つけること。
そして、そのために知っておくべきが「4タイプ理論」です。


2. 部下は4つのタイプに分かれる

人間のやる気の傾向は、大きく次の4タイプに分類されます。


■自燃型(じねんがた)

  • 自分で自分に火をつけられるタイプ

  • 自発的に目標を立て、行動できる

  • 放っておいても育つ、理想的な存在


■可燃型(かねんがた)

  • 他人から火をつけられて燃えるタイプ

  • 動機づけがあれば力を発揮する

  • 育成対象としてもっとも成果が出やすい


■点火型(てんかがた)

  • 自分だけでなく周囲にも火をつけられる

  • チーム全体に好影響を与えるリーダー型

  • 組織の核となる存在


■消火型(しょうかがた)

  • 周囲のやる気を消す存在

  • 否定的な言動で士気を下げる

  • 一定数は存在するが、取り扱い注意


この分類をもとに、
部下のタイプを見極めることが、マネジメントの第一歩となります。


3. 自燃型・可燃型へのマネジメント術

自燃型には「任せる勇気」が育成のカギ

自燃型の部下は、自分で動けるため、上司の過干渉が逆効果になることも。
彼らに対しては、以下の対応が有効です。

  • 「お前に任せるよ」と信頼を伝える

  • 細かい指示ではなく、結果に対する評価を重視

  • 過度な期待でプレッシャーをかけない

自由度の高い環境でこそ、自燃型は力を発揮します。


可燃型には「目標設定」と「フィードバック」が命

可燃型の部下は、上司の働きかけで変わります。特に有効なのは、

  • 明確な目標設定(何をすれば評価されるか)

  • 定期的な面談や声かけ

  • 小さな成功体験を積ませる

可燃型は“マネジメント力”によって大きく育つ存在です。
丁寧に接して火をつけてあげましょう。


4. 点火型・消火型の扱い方と注意点

点火型は組織の「エンジン」

点火型は、組織の中心となるリーダー候補です。
このタイプには以下のような対応をしましょう。

  • ミッション・ビジョンをしっかり共有

  • 裁量を持たせたポジションで活躍させる

  • 対等な関係性で信頼を築く

点火型が活きる組織は、自然とエネルギーに満ち溢れます。


消火型には「距離」と「限定的な役割」

どんなに優れた組織にも、一定数は存在する消火型。
彼らへの対処法は以下の通りです。

  • ネガティブな発言をそのままにしない

  • 無理に変えようとしない

  • 個人作業や裏方など、業務を限定する

組織の“火”を守るために、消火型には冷静に対処する必要があります。


5. タイプ別育成に効く評価制度と実践のポイント

マネジメントは個人のスキルだけでなく、仕組みでも支えましょう。

タイプ別の評価制度例

  • 自燃型には「自己目標・自己評価」の導入が効果的

  • 可燃型には「定量評価」と「上司からの承認」が重要

上司が与える目標と、
本人が設定する目標の両輪を導入することで、
どのタイプにも対応可能になります。


昇格は“仮免方式”でリスクを回避

いきなり役職を与えるのではなく、

  • 「部長代理」「マネージャー代理」といった肩書で様子を見る

  • 期待に応えたら本採用、難しければ柔軟に戻せる

仮免方式は、本人のプレッシャーを減らし、組織側のリスクも軽減できます。


6. まとめ:部下を変えるには“見極め”から

部下育成のカギは、「やる気を引き出すマネジメント」。
そのためには、まず**「タイプを見極める目」**が必要です。

そして、タイプに合わせて適切な接し方を選び、
評価制度や育成ステップを設計することで、部下は自然と成長していきます。

自燃型・可燃型・点火型・消火型――
それぞれの特性を理解し、「任せる・鼓舞する・距離を取る」を使い分けてください。

あなたのマネジメントが変われば、チームの未来もきっと変わります。

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