5月 廃プラ輸出統計
いらっしゃいませ!
暑い日が続き、熱中症とコロナの両方と戦う夏になりました。
私は休日の日に運動の習慣があり、バスケットを数時間やっています。
2~4リットルの水分を用意して向かうのですが、
ものの2時間ですべてなくなります・・・
体調不良になると、仕事もプライベートもすべて制限されてしまう現在です。
皆さんも体調管理はしっかりしていきましょう!
さて、本日は定例の5月廃プラ輸出の情報をお伝えします。
コロナが本格化した時期でどのような結果になっているのでしょう。
そして、今後の見込みはどのようになるのかを考えていきましょう!
それでは、行ってみましょう!
新型コロナの影響が本格化した5月
※当社調べ | |||
2020年 5月の廃プラ輸出統計 | ()内は前年同月 | ||
品名 | 国名 | 5月輸出数量(t) | 単価・FOB キロ・円 |
ポリエチレン | ベトナム | 4,130 (4,070) |
27.7 (34.2) |
マレーシア | 2,217 (2,935) |
29.3 (37.4) |
|
他国を含めた合計 | 9,870 (13,837) |
32.1 (37.5) |
|
ポリスチレン | マレーシア | 6,401 (4,092) |
31.5 (48.7) |
タイ | 1,165 (1,095) |
42.4 (60.5) |
|
他国を含めた合計 | 9,290 (8,567) |
35.2 (56.5) |
|
塩ビ | 台湾 | 2,611 (1,942) |
34.0 (33.9) |
香港 | 921 (330) |
5.5 (9.9) |
|
他国を含めた合計 | 4,792 (4,863) |
29.2 (33.8) |
|
PETフレーク | 台湾 | 3,640 (1,581) |
43.3 (50.8) |
ベトナム | 1,507 (5,027) |
38.6 (43.2) |
|
他国を含めた合計 | 8,004 (14,187) |
42.1 (46.3) |
|
ポリプロピレン | マレーシア | 3,097 (5,589) |
26.0 (29.6) |
ベトナム | 1,163 (839) |
21.4 (23.8) |
|
他国を含めた合計 | 7,089 (11,434) |
31.6 (35.9) |
5月の廃プラ輸出はとくにPSとPETボトルに影響が出ている。
現時点では世界各国経済再開の動きが出始めているが、
いまだ終息の兆しは見えず、国内に限らず海外にも
しばらくは影響が続きそうだ。
5月の日本からの廃プラ輸出量は約5万トンとなり前月比8000トン減、
昨年同月比で21,000トンの減少となった。
その中でも、
PSの平均単価が35.2円で、これは4月比で4.4円の値下がりを見せているが、
昨年対比では21.3円の大幅な下落となっている。
PETボトルフレークも同様で、
3月は48.7円、4月は44.4円、5月は42.1円と月を追って下落している。
輸出量も1万トンを切り8000トンほどになっている。
昨年と比べると約40%の輸出量減という結果だ。
PET主要メーカーのナイキやアディダス等のスポーツ用品関連などの
落ち込みがダイレクトに響いていることが如実に出ているといえるだろう。
SDGsの課題について
本編とはズレますが、
面白い記事があったので情報共有しますね!
https://president.jp/articles/-/37517
学生がSDGsに対する考えを議論しているが、
簡単にまとめると、
企業が考えるSDGsと未来を生きる学生とのマッチングがうまくできていないということ。
■SDGsへの取り組み→就活、消費に結びついていない
■就活→ワークライフバランス、東京勤務、給与を見る学生多い
■アイデア次第では若者に興味を持たせるきっかけになる
→いろはすの潰せるペットボトル、
無印良品の無料給水サービス(ペットボトルを1回使ってゴミにせず、何度も利用してもらう)
(マイボトルもお店で買え、売り上げアップ)
■将来を見据えて発信し続けることも大事.
■自分にメリットがある、自分ごととして捉えられる取り組みに興味を持つ
→企業はそこを押さえた上でアピールしていく必要がある
若い世代がSDGsを考えている貴重な意見だと思います。
消費と企業利益のトレードオフ。
1番難しいところだけど、まずは発信することで認知させることが必要。
そういう意味では、無印の無料の水は若者にも響きやすい。
邪推だが、自社の利益を減らす(経費を増やす)ことをしてまで、動ける企業がらどこまでいるか。
esgからしても、企業の価値も活動内容で判断されることになる。
そもそもSDGsは企業ブランドを上げるための名目ではなく、
「地球規模」、「一人も取り残さない」、「トレードオフ解消」
この3つをしっかりと軸にして、考えていかなければいけないでしょう!
次回予告
いかがでしょうか。
急遽SDGsについて触れておりますが、
この業界はSDGsに関連付けやすい業界ではありますが、
間違った方向に行ってしまうと、逆にSDGsウォッシュになりかねません。
各企業、SDGsの看板を掲げるところも増えてきていますが、
都度、自社を見直し発信を続けていくことが、良い影響を与えていくことは
間違いないでしょう。
さて、次回はバーゼル法、廃プラ輸出の基準案が発表されたので、
その内容を共有させていただきます。
それでは、いってらっしゃい!