情報共有 DIC/エフピコ社協働事業体制?? 2020.12.11 皆さん、いらっしゃいませ! 本日は一つ大きな共同事業者が出現しそうのため、そちらを共有いたします。 (メディア発信後に記事を投稿しています) タイトルにもあるようにケミカルリサイクル導入について、 DIC社とエフピコ社がプラスチック食品包装容器の素材であるPS(ポリスチレン)の 完全循環リサイクル社会向けた検討を本格化にしました。 どのような体制で実装していくのか。 それでは、いってみましょう! ケミカルリサイクルの合弁会社を設立!? 同社はケミカルリサイクル導入を実施し、 モノマー還元技術を外部から導入することで、 従来食品包装容器として、再生利用していなかった 色付きの発砲PS容器の再生を実現しPS製品の完全循環リサイクルを 目指すというのが、概要となる。 今まではインゴットなどに対応して、海外輸出などの対応があったため、 国内での循環リサイクルは完結していなかったが、本内容が実践された場合、 PSについても、自社完結型のルートが出来上がりPSの輸出などは減少することが 予想される。DIC四日市工場での実証実験プラントの建設を検討しているようだ。 循環の仕組みは自社完結型? 実はPSはケミカルリサイクルと相性が良いといわれています。 理由は加熱条件をクリアすれば、モノマー還元される性質があるためです。 ケミカルリサイクルで実装された再生PSは原油由来の PSと同様の品質および安全性を備えることができるため、 使用用途が幅広くなる。 ざっくりだが、下記が完全循環リサイクルの手順になるだろう。 ①エフピコのリサイクルノウハウを使用し、使用済みの食品容器を回収。 ②色付き発砲PS容器を再生PSモノマーへ還元。 ➂DICにてPSを生産し、エフピコで食品容器に加工。 おそらく、PSの色ごとに成型する製品が変わってくる見込みです。 例えば、白色であれば食品トレーなどへ再生。 色柄のPSは日用雑貨などに還元される可能性が高い。 いかがでしたでしょうか。 ここ最近ケミカルリサイクルの導入企業が増えてきていますね。 以前は「コスト高で市場に合わない」などの評価が多かったですが、 これだけSDGs踏まえ環境意識等が高まると、 それに見合った市場価格に上がってくるのでしょうか。 再生材だからこそのブランドを立ち上げること、、、 この一歩に大きく前進しているような気がします。 ただSDGsの観点からも会社経営とトレードオフがあってもいけません。 コスト高だから、致し方なく撤退しなければならないという選択肢もあり得ます。 今後の各社動向に注視していく必要がありますね。 それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大情報共有, コンサルティングDIC, エフピコ, ケミカルリサイクル, 発砲PS, 容器包装, SDGs 繊維産業の今後の動向 原油価格から読み解く、プラスチック相場