「ボトルtoボトル」ローソン・セブン・イオンが施策強化
いらっしゃいませ!
東京都では新規感染者数が過去最高ということで・・・
暑い日も続き、これから夏休みやお盆での人の流れや感染状況も気になるところです。
余談ですが、IMFが世界経済の見通しを発表しましたね。
G7の中で、日本だけがマイナスの下方修正となりました。
緊急事態宣言等の日本国内の混乱が要因とされており、
オリンピックの継続開催も含めIMFは見通しを発表したものと思います。
さて、本日はPETボトルのBtoB(ボトルtoボトル)の動きについてです。
タイトルにあるように大手企業の施策強化の動きが加速化してきました。
例えば、ローソンは飲料メーカーとの連携による実証実験を始めたほか、
店頭回収の強化や自社のプライベートブランド商品にて、
再生ペット樹脂の利用を拡大するなど、
活発化し品質と工場稼働の高度化、効率化が求められています。
店頭に容器回収機 飲料メーカーと連携
一応、ボトルtoボトルをおさらいしておきましょう!
ボトルtoボトルは、使用済みのペットボトルを廃棄物ではなく資源として活用し、
ペットボトルに再生する循環型リサイクルの仕組みです。
この効果として、石油資源の使用抑制と二酸化炭素排出量の削減に貢献します。
今回の加速した施策ではコンビニエンスストアやショッピングモールなど、
日常生活のインフラといえる店舗を回収の拠点に、
顧客参加型の資源循環に取り組んでいるといえると考えています。
一例として・・・(参照:NEW SWITCHより)
キリンHDが独自開発したペットボトル減容回収機をローソンの店舗に設置。
店舗で回収したペットボトルをキリンHDの自動販売機の
オペレーションルートを使って収集し、リサイクル工場に搬入する。
ロイヤリティマーケティングが運営する共通ポイントサービス
「Ponta(ポンタ)」のポイントを回収量に応じて付与。
参加意欲を引き出し、回収機の認知に加えリサイクルの促進を目指す。
消費者が積極的に参加できるデポジット制をより強化していく方針と
考えることができます!
既存ではスーパーマーケット等に「nanaco」カードによる、
ポイント還元等の動きがあるが、それをコンビニエンスストアでも実装していく。
原料確保の動き
現状ボトルtoボトルの動きについて簡単にまとめてみました!
①2050年にオリジナル商品の容器包装で環境配慮型素材100%使用の
無垢票に向けて上記例のようなボトルtoボトルの取り組みを広げているといえます。
②セブン&アイ・ホールディングスは、ペットボトル回収機を1000台設置し、
ペットボトルの回収実績が20年度で3億3000万本。
(こちらはCMでも回収本数等アピールしていますね)
➂ペットボトル回収機を年間1000台以上増設し、
プラスチックの店頭回収を強化する方針。
➃国内最大級のペットボトルリサイクル樹脂製造会社の協栄J&T環境に資本参加。
店頭で回収したペットボトルを原料にし、PB商品で使用する再生ペットの確保につなげる。
⑤再生ペットの確保を通じ、PB「セブンプレミアム」の容器や商品でのリサイクル・
環境配慮型素材の活用で、アイテム数を200から1000にまで伸ばす計画をしています。
⑥セブン&アイは、ペットボトル回収機の増設のほか、
店舗で使用する電力の再生可能エネルギー100%化に向けた太陽光発電の拡大や、
省エネルギー設備の導入などにおいて、サステナブル(持続可能)経営を推進する方針です。
プライベートブランド商品の競争
セブン&アイの計画同様に、PBでの利用も広がっています。
①ファミリーマートはPBの「天然水」2商品の容器を、
使用済みペットボトルからリサイクルした再生ペットを100%使用したボトルに変更。
新容器への切り替えで、
石油から新規に製造される年間プラスチック使用量を20年度比約780トン削減、
製品製造での年間CO2排出量を同約750トン削減できる見込みだ。
②イオンはPB「トップバリュ」で、
使用済みペットボトルを再生した樹脂をボトル本体に使用した環境配慮型商品を拡大。
6月からボトル本体部分に
再生ペットを100%使用した日用品の詰め替えボトル6品目と、
ボトル本体に再生ペットを20%使用した飲料3品目を展開した。
トップバリュ商品で再生ペットを利用する取り組みを進めており、
再生ペットを95%使用、21年5月に発売した茶飲料では20%使用しており
更に、小売りでは、レジ袋の有料化を代表例に、消費者と環境問題を繋げています。
エコバックの推奨や店頭での資源回収などに積極的に取り組んで来たが、
小売りの取り組みを通じて、環境問題が身近に感じると言えると思います。
全体的に消費者と密接にかかわる事業が増加しています。
店舗に設置されたペットボトル回収装置に加え、
使用済みペットボトルの再生ペットを使用した容器の商品の数々。
ボトルtoボトルは消費者の目に見える形で、着実に進んでいる。
店舗は資源の回収拠点であるだけでなく、
消費者への情報発信のプラットフォームでもあり、
消費者の環境意識は高まるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
中々メディア等ではこのような細かい情報は発信されにくいですが、
確実に私たちの生活に変化をもたらし、
結果、資源循環の活動に参加していく仕組みを各企業が作り始めています。
参加するかは消費者次第の部分も出てきますが、
資源循環について興味を持たれている方は、
企業と消費者をどのように繋げていくか、考えていくことも重要になるかと思います。
それでは、いってらっしゃい!