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カーボンプライシングの基礎知識

いらっしゃいませ!

本日は、カーボンプライシングについてお伝えをいたします。

脱炭素という言葉から、二酸化炭素を削減しなければならない!!

と、各国が声を上げておりますが、そもそも脱炭素を目指しているけど、

①脱炭素を目指すと経済が停滞する?

②経済国では脱炭素はできるのか?

など、様々な疑問があります。

その際の手段としてカーボンプライシングという考え方があります。

本日は基礎の部分をお伝えしていき、各国の動きをご紹介していきます。

それではいってみましょう!

 

排出取引と炭素税

まず、カーボンプライシングの定義をお伝えします。

■カーボンプライシング(Carbon Pricing:CP)

→気候変動問題の主因である炭素に価格を付ける仕組みのこと。

炭素を削減する仕組みとして考えられており、市民や企業に対しCO2排出の

より少ない行動を合理的に選んでもらうことを推進する動き。

 

端的にまとめますと、

・CO2を価格付けすることによって、削減する仕組み。

つまり、排出量引取り制度と炭素税を仕組み化することにより、

CO2自体に価値をつけ売買することによる全体排出量の削減です。

排出量取引制度

→排出者の一定期間におけるCO2排出量の限度を定め、

それを達成できなかった場合、ほかの企業からその分を購入するという仕組みで、

炭素税は排出量によって課税される。

参考にはなりますが、EUでは1トン/60㌦で取引されています。

 

CP案件の法案検討も始まっている

日本国内の動きとして、

環境省と経済産業省がそれぞれ法案作成の姿勢を見せています。

(年内に方向性がまとまる可能性あり)

もちろん、方向性が見えた後は排出量取引や炭素税についても検討が始まることが

考えられ、日本国内でも炭素の売買が始まるのでしょう。

また、それに伴う仕組みつくりや企業ごとの

活動内容にも大きく変化をもたらしていくことが予想されます。

 

中国市場の影響は?

中国では2021年7月から排出量取引(ETS)が始まっています。

中国は年間95億トンの排出量となり世界最大であり、

排出量取引市場も世界最大となります。

中国では2060年にCO2排出量実質ゼロを目指しており、

気候変動問題における動きも活発になってきています。

 

排出量取引開始日には1t/約8.5ドルで取引が行われ、

410万トンの取引で約35億円の取引額として計上されている。

主に発電事業者が対象となっており、それらを取りまとめる

プラットフォームについても大きな影響を持っている。

おそらく日本もプラットフォーム化による、証券取引所のようなものが

できるのではないでしょうか。

上記の取引価格を考えると、取引価格が高額になるほど企業の財務を圧迫しますので、

各企業の投資も大きくなっていくことが予想できます。

逆に再生エネルギー発電などの事業者は逆の立場で、自社での排出が少ない分、

ETS取引にて他社に販売することができ大きな収益となる見込みです。

ただし、中国だけでみると排出量の取引価格が安いことが言えます。

(EU:60ドルに対して、中国:8.5ドル カナダ:32ドル)

やはり規模の経済の考え方が働いている部が見受けられるので、

世界全体がある程度足並みをそろえた取引価格にしていくことも必要になりそうです。

排出量価格の安い国に向かって、各国の企業が進出することになると、

結果的に世界の排出量が増加してしまう可能性がありますね・・・

 

いかがでしたでしょうか。

歴史的にも排出取引について各国の活動はありましたが、

改めてSDGs踏まえた気候変動問題に各国がより積極的に動いていると

いえるのではないでしょうか。

自国の利益は確かに大事ではありますが、今後の日本における法律整備等の

方向性が決まれば、各企業大きな投資や動きが必要になると思われます。

不測の事態にも備えられるように、環境問題の動きには全企業、

そして個人が関心を持ってもらえたらいいですね。

それでは、いってらっしゃい!

 

 

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