少し前の話ですが・・・
1. 年末ジャンボの季節がくるたびに思うこと
テレビCMが華やかになる季節。年末ジャンボ宝くじが発売され、
「1等7億円! 前後賞合わせて10億円!」という刺激的な数字が街に踊る。
一般の人にとっては、夢のような金額だ。
ただ、この話になるとどうしても引っかかるものがある。
宝くじを買う人を否定する気はないが、経営者・起業家という立場で考えると、
どうしても「なぜ買うのか?」と思ってしまう。
2. 宝くじ購入者が語る“夢”という言い訳
宝くじを買う人は、決まってこう言う。
「夢を買ってるんだよ」
「当たらなくてもワクワクするからいいんだ」
悪くない言い分だが、ビジネスの世界で生きる側からすると、
どうにも薄っぺらく聞こえてしまう。
理由はひとつ。
その“夢”があまりにも数学的根拠に乏しいからだ。
3. 現実:1等当選確率は0.00001%
数字は残酷だ。1等の当選確率は0.00001%。
つまり10万分の1ではなく1000万分の1という世界。
感覚として理解しづらいので比較する。
交通事故で死亡する確率は0.0002%。
宝くじの当選確率より約300倍も高い。
人は悪いことは自分に起こらないと思い込み、
良いことは自分に起きると思い込む生き物だ。
宝くじは、その「都合の良い錯覚」を利用した典型例と言える。
4. 高額当選は“幸運”ではなく“破滅の入口”
誤解されやすいが、高額当選は幸運ではない。
統計を見ればわかる。
・高額当選者の約7割が自己破産
・当選金を5年以内に使い果たした人が44%
これは偶然ではない。
理由は単純で、“扱ったことのないお金を扱う器がない”からだ。
高額当選者には必ず「その日から読む本」という冊子が渡される。
・誰に話すかを決めろ
・仕事を辞めるな
・借金返済を優先しろ
など、人生が崩壊しないための指南書だ。
宝くじは、当選した瞬間が“崩壊リスクのスタート”でもある。
5. なぜ大金は人を狂わせるのか?
人は、自分で稼いで得たお金には慎重になるが、
突然降ってきた“棚ぼた”には恐ろしく無防備になる。
・無駄な消費、見栄での浪費
・「もっと増やせる」と過剰投資
・怪しい投資話に引っかかる
典型的なパターンだ。
これは金額の大小ではなく、
“努力の伴わないお金は心を腐らせる”という原則に近い。
6. 経営者・起業家が宝くじを買うのはなぜダサいのか
経営者や起業家は、事業によって収益を生み出す存在だ。
ビジネスとは、努力と判断と責任でもらう“対価”だ。
そんな人が、超低確率のギャンブルに自分の人生を賭ける──。
やはり似合わない。
言い方は厳しいが、
「宝くじを買う経営者」は、努力と戦略で勝つ力がないと言っているようなものだ。
10億円欲しいなら、事業の仕組みを磨いて自分でつくればいい。
その方が確率も高いし、何より自尊心を傷つけずに済む。
7. 宝くじの収益金は良い仕組み。だが買う必要はない
宝くじの制度自体は悪くない。
収益金の使い道を見ると、むしろ社会に役立っている。
・公共事業:36.6%
・社会貢献広報費:1.4%
・印刷費・手数料:15.0%
・当選金:47.0%
仕組みとしては評価できる。
だからこそ、一般の人が買うのは否定しない。
しかし、経営者・起業家が買う必要はない。
むしろ買うべきではない。
理由は明確で、
“自分で稼ぐ能力”こそが最大の資産になるからだ。
8. 夢は買うものではなく、自分で作るもの
宝くじの夢は、偶然が生む“外側の夢”だ。
ビジネスで掴む富は、自分で積み上げる“内側の夢”だ。
偶然に人生を賭けるか。
積み上げた力に人生を乗せるか。
この違いは、後の人生を大きく変える。
事業というのは、教育とも人生訓練とも言える。
努力して得たお金は、人を成長させる。
宝くじで得たお金は、人を破滅させることすらある。
だからこそ、経営者や起業家が買うべきは宝くじではない。
自分の未来を掴むための“スキル”と“行動”だ。
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