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プラごみ問題と温暖化問題の両立の道は

いらっしゃいませ!

前回の記事にて次回予告を「海外の輸入状況」についてお知らせしておりましたが、

予定を変更します。

今回は、数年前から叫ばれているプラごみ問題と気候変動問題についてです。

数年前から各種環境問題が叫ばれていると思いますが、

皆さんの普段の生活の中でどのような変化がありますでしょうか。

(2020年7月からレジ袋有料化がスタートしましたが、そちらは別途解説します。)

レジ袋の件は別の機会に譲りますが、

普段の生活の中で直接皆さんに関連付けができる変化はなかなか見つかりにくいのではないでしょうか。

本日は、その一端ともなりうる要因をプラごみ問題と気候変動問題と合わせて解説していきます。

それでは、いってみましょう!

どちらのほうが深刻ですか

突然ですが、下記二つの問題はどちらが深刻だと思いますか?

①海洋生物のプラスチックごみ誤飲やストローが刺さった写真について

②地球温暖化の影響による、気候変動や海水面上昇

どちらも大事です! ・・・という答えは一旦なしにしましょう!

 

この案件は調査結果が出ており、①=47% ②53%の結果が出ています。

調査相手の立場により、返答は変わるとは思いますが、

この二択については約50%ずつの結果になっていることが重要です。

また、厳しい言い方をするとこの二つの質問については、

両立が難しいということが言えるということです。

解説します。

 

プラスチックはとにかく安い・・・

まず、おさらいです。

なぜ世の中にプラスチックが溢れているかというと、安いからです。

プラスチックの代表格であるポリエチレンにて、レジ袋1枚やストロー1本で1-2円ほどで取引されています。

かつ、強度も加工性も優れているという非常にリーズナブルな素材です。

しかし一般的なプラスチックは自然に分解されないので、山、川、海などに飛散してしまうと、

動物にからまったり、誤飲したりという痛ましい状況になってしまいます。

自然界の動物からすると人工物が動物界に入ってくることで、困惑するでしょう。

プラスチックではない、代替素材を使えば解決?

この問題意識の盛り上がりによって、

プラスチック製品を自然に分解される代替素材に置き換えていこうと考える会社が出てきています。

しかし、企業が実施するためには利益が必要。(あくまで経済学的に考えて)

そこで必ず出てくる問題がコストです。

過去の記事にも記載している内容ですが、

コストが高いということは消費エネルギーが大きいということとほぼ比例するので、

必然的にCO2の排出量も大きいということになります。

例えば、1円のプラスチックストローを、10円の紙製のストローに変えた仮定。

上記記載のコストと消費エネルギーが比例することを踏まえると、

紙製のストローが高額なのは加工にたくさんエネルギーを要するからであって、

消費したエネルギーはこの時点でおよそ10倍違うということになり、

紙製ストローはプラストローに比べておよそ10倍CO2を排出したことになるわけです。

紙製商品に限らず、バイオプラスチックや生分解性プラスチックについても、

同様にエネルギーが必要となります。

この例は極端ですが、ただ単純に「地球にやさしい」という言葉だけに惑わされずに、

実態を見ていく必要があるということです。

技術が発展すれば、最大コスト減につながる可能性もありますし、

デジタルを利用した解決策が出てくることもあり得ます。

技術面については、今後の期待が高まりますし、大きなビジネスチャンスとも言えます。

両立する方法は?

つまり、

プラごみ問題の解決に向けて頑張ると、温暖化を助長させるという可能性がある

ということになります。両立できる道があるとすれば、

人口減による総消費を減らすこと・・・ですが、

これは他のことにも影響出るので、現実的ではないですね。

ただ、プラスチックだけのことで言えば、

日本やイタリアはこれから人口減少に向かうので、

そういう国ではプラごみ削減を進めても大丈夫かもしれません。

次回予告!

今回の記事は自分で書いていて、厳しい内容でした。

ただ、現実として受け止めなければならない。という点では、

調べて、考えて、勉強になることが多かったと思います。

さて、次回は「7月1日 レジ袋有料化」について解説します。

実は、今回の案件がレジ袋にも大きく関連していきます。

それでは、いってらっしゃい!

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