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プラスチックのピークはあと7年で終わる!?

いらっしゃいませ!

今回はとても興味深い記事を見つけましたので、

内容踏まえ解説していこうと思います。

正直、タイトル見て焦りました・・・

【参考記事】

https://www.gizmodo.jp/2020/09/the-beginning-of-the-end-of-the-plastic-era-is-here.html

記載内容より、考えていこうと思います。

それでは、行ってみましょう!

需要供給バランスだけの世界?

この記事を読んでいくつか引っかかりましたので、

そのうち2つを見ていきたいと思います。

①「プラスチック産業は2024年までに、2億3000万トンのエチレン

(最も一般的なプラスチックの化学物質)を生産するというのです。

一方、需要は約1億6000万トンで横ばいになるという予想があります。」

ちょっと考えてみましょう。

①について:

※参考資料:石油化学工業会より

そもそもプラスチックは石油から直接製造されるわけではなく、

「ナフサ」という石油成分中のガソリンと灯油の中間の沸点にある粗製ガソリンで、

熱分解することにより石油化学製品の原料である

エチレンやプロピレンなどからプラスチックができます。

ナフサは石油化学製品の真ん中で、現代社会にいかに貢献してきたかわかります。

ちょっとわかりにくいですね。乱暴に言ってしまうと、

ナフサはガソリンと灯油を造る際に「勝手に作られてしまう」原料なのです。

つまり、

ナフサを使用する時点で灯油やガソリンの副産物として有効利用されているということです。

逆を言えば、灯油とガソリンを精製しなければ、

2024年までに、2億3000万トンのエチレンを造らなくても済むとも言えます。

(灯油やガソリンを使用するのをゼロにすれば、ナフサはなくなりますが・・・現実的?)

需要と供給バランスを整え約1億6000万トンに製造を合わせるとなると、

別の個所でひずみが生まれてくることが考えられます。

ナフサがダブついて処理するにも、コストかかりますし

仮に極端にナフサの下落をすると上記図のほかの産業に影響が出るでしょう。

プラスチック製品を減らすというのは、良いことなのですが、

プラスチックだけを悪とする考え方は、安易であると考えてしまいます。

記事にある5年間で4000億ドルの投資についてなども中身がはっきりしておらず、

数字だけで見ているのかなと印象を受けました。

その他にも、個人的考えはあるのですが、ここまでとします。

プラスチックを適正処理できなかったのは企業のせい?

②「私たちの社会が抱えている環境問題はすべて、

プラスチック産業が生産したものを回収してこなかった結果から

起きたものだという一面もあります。」

さて、また考えていきましょう。

➁について:

率直に極端すぎると思いました。

時代あった技術や考えに沿って生産者も企業活動をしているはずですし、

今まで海洋プラスチックなどについて、見て見ぬふりをしていたことも事実ではないでしょうか。

悪者にされすぎている気はしますね。

中国の2017年のナショナルソード、MDGsからSDGsの進歩など、

今ある課題を時代の変化の流れで解決していくことが重要です。

さて、それではプラスチック生産者は生産したものを回収していない?

これはNOでしょう。(不法投棄などは論外です)

あまり世間には知られていませんが、

プラスチック生産業者は昔と比べガチガチにルールを定められています。

決してプラスチック業界も回収せずに廃棄することを良しとしている訳ではないです。

記事の設備投資の話も、生産効率性や環境面を意識した投資となっているはずです。

確かに、代替品(バイオプラスチックなど)がしっかり土台を構築できれば、

プラスチックの割合は減るかもしれませんが、それでも共存していくと思います。

7年間という数字は、今の時代の変化を踏まえると考えられることではありますが、

現状のプラスチック問題を少しでも良い方向に持っていける考えを、

世界中で考えていきたいですね。

プラスチックリサイクル商品をブランドに!

今回は、批判のような内容に見えたかもしれません。

弊社では「今ある資源で世界を循環させる」という、考えを持ち活動しています。

生産を減らすだけでなく、

リサイクルの循環を使い、今ある資源で活動していくことを目指しています。

SDGsや過去のブログでも記載しましたが、ここにはトレードオフが大きく関係します。

(新品よりもリサイクル材が高価になる可能性など)

本ブログを立ち上げたきっかけの一つでもあるのですが、

プラスチックに限らず、現在の環境について少しでも皆様に知っていただきたい

という思いです。

今回の記事を書いていても、

やはり1か所だけを見るのではなく普遍的に物事を見なければならないと、

私も勉強になりました!

それでは、いってらっしゃい!

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