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リサイクルをマネジメントしよう!

いらっしゃいませ!

本日はPETボトルについて、日本容器包装リサイクル協会の記事についてご紹介します。

「2030年までにPETボトルの100%有効利用を目指す」

これは、清涼飲料業界がPETボトル資源循環の目標に向けて、

メーカーから消費者、リサイクルまでの循環をどのように考えるべきであるか。

世の中のありかたが変わりつつある今を考え、そして未来を見据えて考えていければと思います。

それでは、いってみましょう!

※参考 PETボトルリサイクル推進協議会 より

容器包装リサイクル協会の役割

日本の容器包装リサイクル協会は、市町村が分別回収した資源を再商品化事業者へ

受渡しており、日本で流通している60万トンのPETボトルの内、21万トンの取扱いをしています。

また、回収された資源が何に生まれ変わっているかをトレースする役割も担っており、

リサイクルの「みえる化」を提供してくれている組織です。

市町村、ましてや消費者にとって、自分のリサイクルへの活動がどのような製品になって、

返ってくるのか、環境問題が世間に知られている中では、気になる部分ではないでしょうか。

特に、20~30代の若者世代については、環境意識についてとても関心を持っており、

未来の消費者として、環境に対するニーズが高まっています。

消費者のニーズが変わること、企業が環境に対しての意識を強く持つことが

今後の経営には切っても切り離せない案件になってくるでしょう。

PETボトルを独自で処理している市町村

上記の協会ルートを通さずに、独自で処理を実施している市町村もあります。

※こちらの処理方法が悪いと言っている訳ではありません。

現状としては、協会ルートで渡されるPETボトルのほうが、

選別やラベル除去の品質に対しての対応は高く見受けられます。

では、すべてのPETボトルは協会ルートにすべきなのか?

そこは、各市町村や再商品化事業者共に事情があると思いますので、

何が正しいというわけではありませんが、リサイクルの「みえる化」を目指し、

質の高いリサイクルを目指している点では共通認識であるため、

各市町村も消費者も意識をしていくべき点です。

いずれにせよ、PETボトルを利用する皆様にご理解いただきたいのは、

異物を混入させないほうが、リサイクルの効率やリサイクル工程で出てくる

ゴミを少なくできる。ということです。

PETボトルのラベル、キャップを外す。そして、PETボトル内を水ですすぐ。

これだけのことでも、とてつもなくリサイクル効率を上げることができ、

最終的に皆さんに届く再生原料製品の質を向上させることにつながります!!

PETボトルの循環先

協会ルートと市町村独自ルートからリサイクルされていることが分かりました。

それでは、回収されたPETボトルはどのような製品に生まれ変わっているのでしょうか?

大きく4つに分けることができます。()内は4つの項目の割合。

PETボトル(26%) シート(47%) 繊維(21%) その他成形品(6%)

ポンと出されても、業界外の方はイメージしにくいかもしれませんね。

簡単ではありますが、説明します。

PETボトル:使用済みのPETボトルを再度PETボトルに再利用

シート:卵パックや食品トレーに再利用

繊維:洋服に再利用(洋服のタグを見るとポリエステルの記載があります)

今後も、再生PETを使用した製品とお目にかかる機会は多くあると思います。

PETボトルを見たとき、卵パックを見たとき、洋服を見たとき、

「PETボトルから再生されている製品」であると、思い出していただきたいと思います。

次回予告!!

いかがでしたでしょうか。

基本的な部分とはなりますが、PETボトルがリサイクルされた後について、

少しでもイメージしていただければ幸いです。

さて、次回は・・・

PETボトルをリサイクルするためには、

リサイクルした原料を再度製品にするメーカーが必要です。

各メーカーはPETボトルをどのような思いで取り組んでいるのかを

ご紹介したいと思います。

世間では、海洋プラスチック等による脱プラが騒がれていますが、

本業界では最善を尽くし環境に貢献し循環させることを考えている人がいます。

今回の内容で、少しでも「プラスチックは悪」という単純な考えから、

脱却していただければ、私含めリサイクル業界はとてもうれしく感じると思います。

それでは、行ってらっしゃい!!

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