速報数値だけに惑わされない
今回の結果は確かに大きな値動きになりました。
もちろん事実として、今後の戦略を踏まえて活動していくことは必須なのですが、
表面上の数値だけに左右されて価格改定をするのは、好ましくないと考えています。
上記の表を踏まえ、数値に惑わされないように考えていくことも重要です。
本日は3点、意識していただくと良いと思います。
①エリアごとの単価から小さな情報を集める
普段、弊社で落札結果をまとめて本ブログで公開する際には、
都道府県別に(市町村別で出したほうがより明確)まとめています。
もちろん都道府県ごとに排出される重量に差があるため、丸ごと鵜呑みにするわけにも
行きませんが、エリアごとの特徴がみられ、ベール需要の有無を判断する材料になります。
関東、関西などエリアを超えた落札が行われているのか?
高い落札価格が出ていないということは、ボトルtoボトル企業の入札はなかったのか?
など、小さい情報ですが、集めることもできます。
②品質のレベルに分けて、どの市町村価格に変動があるか。
例えば、ボトルToボトルに向けられたベールは基本的に品質は高いです。
逆をいうと、品質の悪いベールはボトルtoボトルには使用しないということです。
また、各企業入札可能重量の制限があることはご承知かと思いますが、
ボトルtoボトルについていえば、製品として販売できる単価が繊維やシートと比べ、
高い傾向があります。そのため、入札単価があがるのは通常です。
➂ボトルtoボトル向けの落札数量と単価を除いた、落札結果を確認
少し極端な例を出してみましょう。
例)日本全国の落札数量が10,000トン。全国平均約110円/㎏としましょう。
平均の出し方は特別お話しするつもりはありませんが、
要は一人だけ極端に高い人がいれば、平均値は高くなりますよね? ということです。
9,000トンの落札価格が10円で1,000トンの落札が1000円で考えると、平均価格は109円。
では、全体の実経済はどうか?と考えると9,000トンを10円で落札したほうが、
全体の実経済と合っている可能性があるということです。
もちろん、希少性が高く付加価値も高いからこそ、1,000円で落札することができるので、
技術進歩やそれに伴うパートナーシップの締結は必要になると思います。
➂に戻りますが、つまりボトルtoボトル向け以外の落札単価をチェックしていくことで、
繊維やシート関連の本来の落札単価を見出していくことが必要になると考えています。
(もちろん、ボトルtoボトルのみで活動している訳ではないので、見極めることは必要)
9月6日に詳細版の発表