情報共有 廃プラスチック動向 国内循環急務? 2021.01.18 いらっしゃいませ! 本日は廃プラスチックに関する東日本の動向と予測について 情報共有をいたします。 輸出規制・・・樹脂安・・・コロナ・・・ 全てがプラスチック業界に良くない影響を与えておりますが、 この中でどのように対処していくか。 本記事をヒントに皆様のお役に立てれば幸いです。 それでは、いってみましょう。 混乱に次ぐ混乱・・・ 2017年においては末に中国のナショナルソードの影響がありました。 (ここでは詳細は控えます) いずれにせよ、大きな混乱があったことはご承知の通りかと思います。 リサイクル業界や産業廃棄物処理業界ではこの状況を打破するために、 東南アジア諸国への輸出シフトや国内外で流通できるペレット設備の導入、 RPF導入や生産能力増強などあらゆる手段が尽くされました。 2019年までにようやく落ち着いたものかと思われた、 矢先にコロナウイルスおよび2021年1月からのバーゼル条約規制強化が発生。 海外とのビジネスも遮られており、東南アジア諸国などに輸出されていた、 プラスチックのうち一定量が国内に還流する状況になっています。 業界関係者から見たらここ3~5年は落ち着く暇もなく、 大きなプレッシャーの中で活動をしていると思います。。。 バーゼル条約規制の影響は? プラスチック輸出にかかるバーゼル法該非判断基準 上記は既に発表されているバーゼル条約規制の概要となります。 関東のRPF業者には輸出していたであろうプラスチックが RPFの原料として回って生きているという声もあります。 この状態を受けて、関東のリサイクル業者でも、 バーゼル条約規制の対象となりうる商材の荷受けを断るなど、 廃プラスチックの行き場がさらに無くなってきている状況です。 一部では、港によって税関の検査レベルが異なるという判断で、 最初は検査が厳しいが数年待てば、一定の輸出はできるようになると 考えている業者もある。 現状では、再生ペレットにすれば輸出できるが、 樹脂安の状況はまだ続くと考えられますし、加工コストを抑えつつ、 国内外に多くの販路を見出すもしくは、リサイクル業者において 産業廃棄物処理の許可を取得し事業を継続していくという選択肢もあり得る。 (取得には数年かかりますので、一概に動くのは難しいが) 適切に処理していくことが求められる! これらの状況も踏まえてだが、 2020年は年間80万トンの廃プラ輸出がされた。 2021年は規制等踏まえて、数十万トン輸出減と予測できます・・・ 今後は国内外の需要メーカーに対する使用基準をクリアできる設備等が必要です。 輸出に関する規制をかいくぐるのではなく、しっかり法律順守をしたうえで、 国内リサイクル循環にシフトしたり、適正なエネルギー回収に回すことが 現実味を帯びているのではないでしょうか。 いかがでしたでしょうか。 ただ一つ確実に言えることは、 過去数十年間、日本の業界関係者はプラスチックの技術や 適正な再資源化、適正処理のシステムを作ってきたということです。 これからはそれぞれの再資源化手法をブラッシュアップすることが 必要になるのではないでしょうか。 そこには大きな不安が考えられますが、私含め、 各自が主体的に考え未来へ向けた活動をしていきましょう! それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大情報共有混乱, コロナ, 樹脂安, RPF, 台湾, 輸出規制, SDGs 1月~3月 PET市場予測 私を成長させた図書(夢をかなえるゾウ4)