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廃プラ輸出困難?直近の動向

いらっしゃいませ!

本日は最近のプラスチック動向のPART2ということで、

輸出における状況を見ていきたいと思います。

年間851万トン(2019年)の日本国内廃プラスチックは、

数年前まで160万トンが輸出でマテリアルリサイクルを実施していました。

今年の輸出量はまーぜる法の改正で最高時の半分以下となると推測されています。

輸出が困難になり、日本国内でのペレット化といった、原料利用が増えました。

2020年度が終了した昨今の廃プラ動向を見ていきたいと思います。

それでは、いってみましょう。

 

世界のプラスチックは約3.6億トン生産 そして廃棄は3億トン

世界のプラスチック生産量は約3.6億トン(日本プラスチック工業連盟より)です。

最も生産量の多い中国は1億800万トンで、全体の3分の1を占めています。

※日本は1100万トンと数年間大きな変化はなし。

今更かもしれませんが、プラスチック製品は私たちの生活で必要不可欠の存在となっています。

ありとあらゆるシーンで使用されていることは周知のとおりだと思います。

では、プラスチック素材をやめると、私たちの生活にどのような影響が出てくるでしょうか??

それは、物価が上昇するということです。

単純に安いプラスチック素材から代替の製品に変わったとして、

プラスチック素材よりコストが高ければ、物価は上がりますし、

食品等の鮮度保持や運送による冷蔵設備徹底などによるCO2排出にも影響を与えます。

今後、政府が現在進めている、

プラスチックリサイクルは民間企業に全面的に協力を求める形になることが予測されます。

廃プラ排出量は世界で3億トンあるといわれており、

海に流出するのは800~1200万トンと推測されています。

割合だけで見た場合は、そこまで???と思われるかもしれませんが、

ここで伝えたいのは陸上回収および陸上処理ができていないということです。

中国のナショナルソードしかり、バーゼル法の改正しかり、廃プラ輸出が停滞することで、

日本国内で適正な回収もされずに不法投棄や放置期間が続けば、

不適切なルート(雨や風、災害含む)にて海に流れてしまう。

輸出制限含めて、廃プラリサイクル業者等の数が減ること、

そして、既存で生み出されているプラスチックの適正処理がなされなければ、

いくら脱プラやエシカル消費、アップサイクルなどを叫んでも根本的な解決にはならない。

端的に伝えるのであれば

「延命」

となります。アップサイクルと同時に水平リサイクルを考えていかなければ、

真の循環サステナブルとは言えないと考えることもできます。

 

バーゼル法改正の大きな変化

さて、バーゼルの影響は各所に大きな影響をもたらしています。

簡単に振り返ると、中国が廃プラの受け皿になっていた4年前までと

大きく状況が変わり、マレーシアやベトナム、台湾などに活路を見出していました。

2021年1月のバーゼル法改正で輸出困難になった分、日本国内の廃プラ量は増大しました。

結果、産廃処理施設のキャパを圧迫し処理コストの値上げが発生。(安定型処理施設)

焼却も困難だ・・・処理施設が不足していることと、RPF(固形燃料)の受入れ単価も上昇。

産廃処理するよりはRPF化のほうがコスト的には良いかもしれないが

ゴミ発電、RPFボイラーなどのキャパはすぐに満杯になっている。

 

今年の輸出予測は58万トン

とはいえ、少しずつバーゼル改正による輸出の判断基準も明確になってきている。

今年の輸出予測合計は58万トン。

2018年は100万トンだったことから、40%近くの減少となる。

日本国内でも、国内循環のためにケミカルリサイクル等の施設や

水平リサイクルの動きが活発化しているが、それ以上に国内の滞留が起きている。

しかし、現時点だけでいえば石油価格上昇によるバージン価格上昇が

再生材の販路に希望をもたらしている。(輸出するにはそれなりの品質が必要)

しかし、SDGs、そして地球全体で見れば、輸出後の向上での異物流失などの

リスクを低減することにもつながっている。

これからを生きる若い世代の人間にとっては、大きな目標に向けた小さな一歩かもしれません。

 

いかがでしたでしょうか。

細かい数字等はできる限り排除してお伝えいたしました。

次回は、PETリサイクルの状況について、お伝えしていきます。

それでは、いってらっしゃい!!

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