世界のプラスチックは約3.6億トン生産 そして廃棄は3億トン
世界のプラスチック生産量は約3.6億トン(日本プラスチック工業連盟より)です。
最も生産量の多い中国は1億800万トンで、全体の3分の1を占めています。
※日本は1100万トンと数年間大きな変化はなし。
今更かもしれませんが、プラスチック製品は私たちの生活で必要不可欠の存在となっています。
ありとあらゆるシーンで使用されていることは周知のとおりだと思います。
では、プラスチック素材をやめると、私たちの生活にどのような影響が出てくるでしょうか??
それは、物価が上昇するということです。
単純に安いプラスチック素材から代替の製品に変わったとして、
プラスチック素材よりコストが高ければ、物価は上がりますし、
食品等の鮮度保持や運送による冷蔵設備徹底などによるCO2排出にも影響を与えます。
今後、政府が現在進めている、
プラスチックリサイクルは民間企業に全面的に協力を求める形になることが予測されます。
廃プラ排出量は世界で3億トンあるといわれており、
海に流出するのは800~1200万トンと推測されています。
割合だけで見た場合は、そこまで???と思われるかもしれませんが、
ここで伝えたいのは陸上回収および陸上処理ができていないということです。
中国のナショナルソードしかり、バーゼル法の改正しかり、廃プラ輸出が停滞することで、
日本国内で適正な回収もされずに不法投棄や放置期間が続けば、
不適切なルート(雨や風、災害含む)にて海に流れてしまう。
輸出制限含めて、廃プラリサイクル業者等の数が減ること、
そして、既存で生み出されているプラスチックの適正処理がなされなければ、
いくら脱プラやエシカル消費、アップサイクルなどを叫んでも根本的な解決にはならない。
端的に伝えるのであれば
「延命」
となります。アップサイクルと同時に水平リサイクルを考えていかなければ、
真の循環サステナブルとは言えないと考えることもできます。
バーゼル法改正の大きな変化
今年の輸出予測は58万トン