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PETリサイクル最新動向!

いらっしゃいませ!!

本日は、おそらくPETリサイクル業界が気になる情報をお伝えできると思います。

なにせ、アイコン画像にもあるようにリサイクル工場の新設が多いです。

様々な情報が飛び交っているかと思いましたので、

一旦公表されている内容をまとめていきたいと思います。

PETボトル回収は大きく変化が起きることが予想でき、

昨年まではリサイクルの受け皿は繊維とトレーが中心だったが、

ボトルtoボトルの大波が押し寄せてきている。

日本国内で純度の高いPETフレークが求められるようになってきています。

それでは、いってみましょう!

 

PETフレークの輸出は23万トン

昨年のマイナス原油価格の値動きに、リサイクル業者は肝を冷やしたのではないでしょうか。

最近(2020年末まで)の輸出情報をまとめてみると、

フレークは15万トン、プレス品は8万トンとなり昨年よりも16%減です。

行き先はベトナムが5.3万トン、台湾が4.2万トンと、

台湾については下半期に急に増えだした。

マレーシアは1.7万トン、韓国は1.3万トン、米国は1万トン。

フレーク価格を見てみると、米国:60円、台湾:44円、マレーシア:30円等

国によって、価格が大きく違う。

つまり、米国や台湾向けについては良質なフレークが輸出されており、

マレーシアはおそらくB級品の需要があるということが判断できる。

しかし、プレス品だけはマレーシアだけが、唯一フレーク単価よりも高く35円を付けている。

つまり、マレーシアでは製造コストや機械の投入方法が他国と異なることにより、

通常であれば、加工した(B級であっても)フレークのほうが、プレスより高くつきそうだが、

逆転の動きとなっている。(最終販売先にもよるが・・・)

いずれにせよ、PETの動きはバーゼル改正により、品質の高い商材を輸出する流れになった。

日本国内の事業者はペレット化や洗浄、選別などの機械導入を実施し、

この流れに乗っていかざる得ない状況になっている。

 

日本国内の新設工場について

さて、本題に入ります。

2019年までには、関東圏にPETボトルの大型工場が竣工してきた。

昨年からは、西日本を中心に各種工場竣工へ向けた動きが活発化している。

下記にそれらをまとめてみます。

1.協栄J&T株式会社(三重県)

→2021年秋竣工予定(年間4~5万トン)

■こちらは既に原料確保に動いていると考えられます。

2.ペットリファインテクノロジー株式会社(神奈川県)

→2021年秋竣工予定(年間2.2万トン)

■双日を受入れとした第三者割当増資を実施。

3.三菱商事(URSハリマ)(兵庫県)

→2021年7月竣工予定(年間4~5万トン)

■URSハリマ株式会社は2020年にウツミリサイクルシステムズが

全額出資子会社を設立。

4.豊通ペットリサイクルシステムズ(滋賀県)

→2022年前半に稼働予定(5万トン)

5.セブン&アイ、ヴェオリア、三井物産(場所未定)

→2022年稼働予定(年間2.5万トン)

などがあげられます。

これだけ一気に稼働すればどのような状況になるかは、おおよそ判断ができるでしょう。

単純計算、日本でのPETボトル生産が55~60万トンとした場合、

新設工場だけで、約30%のキャパがある。既存の各工場にこの数字は大きい。

PETボトルリサイクルの生き残りサバイバルが始まる予感がする。。。

 

いかがでしたでしょうか。

大まかに新設工場の情報をまとめてみました。

今後、どこの業者も原料を集める仕組みに注力していき、

バージンとの差別化に進んでいきそうです。

再生材のコストが高くなってしまった場合、物価は上がっていくのでしょうか。

そして、消費者である皆さんへどのような影響が出てくるか。。。

引き続き動向を見ていきたいと思います。

それでは、いってらっしゃい!!

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