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見込客インタビューで失敗しないために知っておきたい、たった1つの重要な視点

新商品・新サービス前に、なぜインタビューをするのか

新商品や新サービスをリリースする前に、
見込客インタビューを実施する方は多いと思います。

これから売ろうとしている商品やサービスが、
本当に市場に受け入れられるのかどうか。
それを事前に検証するためです。

その際によく聞かれる質問があります。

「こんな商品・サービスがあったら、欲しいですか?」

一見すると、とても真っ当な質問に見えます。
しかし、正直に言うと、この質問はあまり意味を成しません。


なぜ「欲しいですか?」という質問は意味がないのか

理由はシンプルです。
人は、体験したことのないものを正確に評価できないからです。

頭の中で想像するだけでは、
本当に価値があるかどうかは判断できません。

このことを象徴する、あるヒットアプリの事例があります。


ヒットアプリ「パラレル」が教えてくれること

「パラレル」というボイスチャットアプリがあります。
現在、多くのユーザーに支持され、ダウンロード数を伸ばしています。

このアプリの特徴は、
・高音質であること
・通話中でもゲーム音が小さくならないこと
・立体音響に対応していること
・ユーザーごとに音量調整ができること
・通話が非常に安定していること

といった点です。

しかし、開発初期に見込客インタビューを行ったところ、
返ってきた反応は意外なものでした。

「そんなの要らないです」
「LINEで十分だと思います」

このような声がほとんどだったそうです。


実際に使って初めて分かる価値がある

ところが、実際にアプリをリリースすると状況は一変します。

高音質で快適なボイスチャットに対して、
明確で強いニーズが存在していたことが分かりました。

つまり、こういうことです。

「それが欲しいかどうかは、使ってみないと分からなかった」

ユーザー自身も、
使う前までは自分の本当のニーズに気づいていなかったのです。


見込客インタビューで本当にやるべきこと

この事例から学べることは、とても重要です。

見込客インタビューを行う際には、
モノが存在しない状態で聞かないということです。

文章や口頭の説明だけでは、
相手は具体的な利用シーンを想像できません。

その結果、
・無難な否定
・今使っている代替手段との比較
に終始してしまいます。


デモやプロトタイプを用意する重要性

見込客インタビューをするのであれば、
デモサイトやプロトタイプを用意した上で行うことをおすすめします。

実際に触れてもらうことで、
・コンセプトが刺さっているか
・どこに違和感があるか
・改善すべきポイントはどこか

といった、生きたフィードバックが得られます。

これは単なるヒアリングではなく、
コンセプトテストとプロダクトテストを
同時に行っている状態と言えます。


見込客インタビューの精度が、成功確率を左右する

モノがない状態でのインタビューは、
「やった感」は出ますが、意思決定の材料としては弱いです。

一方で、試作品を見せながら行うインタビューは、
商品・サービスの完成度を一段階引き上げてくれます。

見込客インタビューを実施する際には、
ぜひこの点を強く意識してみてください。


今日のブログが参考になった人はぜひ、1歩でも実行してみてください!

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