コンサルティング 2020年10月 国内市場予測 2020.08.20 いらっしゃいませ! 前回の次回予告ではSDGsの紹介を予定しておりましたが、 ありがたいことに読者の方よりリクエストが入りましたので、 内容を変更させていただきます! 今回は再生原料における2020年10月以降の市場価格を予測 していきたいと思います。 (弊社独自調べの内容となるため、ご参照程度とお考え下さい) それでは、いってみましょう! 今現在の再生原料の状況は? 以前のブログ内容にて、PET市場の悪夢が再び発生する 可能性があるということを記載いたしました。 もしご興味あれば、 「悪夢再び!?PETフレーク暴落」 のブログをご参照ください。 さて、現時点(8月20日)の国内の再生原料の動きは、 一言でいうと、「悪い・・・」です。 皆さんご承知の通り、 ①石油価格減によるバージン価格後退の 影響で再生原料よりも低コストでバージンが取得できてしまいます。 ②経済停滞による、消費の落込み(巣ごもり需要は増えているが・・) ➂個人的な意見ですが、自粛にて消費者が賢くなったことも影響している ④各再生メーカーにて、今後の未来が不透明という理由で再生原料の 買控えが発生。(10月以降に原料価格が下がるための要因もあり) ⑤協会上期の入札時にコロナの拡大となり、入札時の判断が困難であった。 大きく、上記理由でしょうか。 結果論として、①、⑤が致命的になったといえる。 ①は市場情勢による動きなので、都度対応していく必要があったが、 ⑤については入札確定した後の原料価格下落等につながっているため、 ある意味では上期入札を失敗した再生事業者に運が向いたと取れなくもない。 実際の動きは? さて、前置きが長くなってしまいました。 では、実際に現状の動きを見てみましょう。 (ネット公開のため、本記事の記載は簡易化 させていただきます。追加情報をご要望であれば、 「お問い合わせ」よりお願いいたします) ■PET&その他プラについて 各企業共通はPETフレークの在庫が増加していること。 やはり、上期の入札単価および消費減が響いています。 ただし、海外向けには一部需要のある企業もあり、 多少の価格リスクを負ってでも輸出している流れもあります。 PETフレークで例えると、通常市場であった場合、 75~80円あたりが相場であったが、現在では半値以下でないと 厳しい状況でしょう。 10月以降の価格設定は? 10月以降は過去最大級の山が待っていると 言っても過言ではないかもしれません。 直近での予測(下期の協会価格と市場を踏まえ)は下記となります。 ■PETベール(事業系レベル):5~8円/㎏ ■PETベール(品質良):25~30円/㎏ ■PETフレーク水洗浄:35~40円/㎏ ■PETペレット:55~60円程度/㎏ ■PPやPEペレット:15~20円前後/㎏ もちろん、使用用途やエリアによって異なりますし、 在庫を抱えている企業は単純に上記価格を鵜呑みにはできないでしょう。 在庫状況などを踏まえた、 自社の都合を考慮した上で考える必要がありそうです。 様々な考え方がある中で・・・ 上記のように簡易的ではありますが、 予測を立てさせていただきました。 この予測が良いほうに外れてほしいものです。 考え方としては様々あり、 各企業の動きやステークホルダーとの関係性もでてくるでしょう。 ただ、この業界で乗り切ろうと考えるのであれば、 国や他業界ばかりの援助を頼らず、業界内の共闘意識を もって、戦っていくことが必要になるのではないでしょうか。 私も、最大限の動きをしながら、同様にお考えを持つ 企業様と戦っていきたいと思います! それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コンサルティングフレーク, 共闘, 容器包装リサイクル, 落札結果, 市場予測, ペレット, ポリエチレン, ポリプロピレン, SDGs, PETベール, PETボトル 5月 廃プラ輸出統計 運搬効率改善でSDGsに貢献