情報共有 【どうなる?】韓国輸入規制告示!PART2 2020.05.22 いらっしゃいませ! 前回に続きPART2の情報共有をいたします。 今回は、まず韓国当局からの具体的対策の発表内容のご紹介と、 現地のリサイクル業者の意見も踏まえ、対談式の内容でお届けいたします。 それでは、いってみましょう! 韓国環境部資源循環政策課からの具体的告示 今回の告示には大きく4つの項目があります。(告示発表は5月16日) 1.背景(前回も記載しましたが、おさらいです) ◆輸入廃プラスチックの輸入通関間に環境部から全数検査を施行する。 ・韓国国内の国内在庫の深刻化 ・分別されていない、異物多量混入 ・輸入増による国内原料再活用に支障が出ている 2.対象原料 ・輸入廃プラスチック(PET、PE、PS、PP) 3.期間 ・2020年5月19日輸入分から約3週間 4.内容 ・異物含有量の基準値について(含有量0・5%以上はNG) 鉛、ヒ素、カドミウムなどの有害物質の汚染状況などの検査にて、違法案件が発生した場合法的措置にて対応する。 ・上記の全数調査期間中に検査対象を輸入した場合、(試験検査等で試料採取後、約2週間前後)までは輸入通関は保留。(ターミナル保管やDEMは業者負担) ・廃プラスチックの国内輸を制限する関連告知書を追加で告示予定。 皆さんは上記の内容をご覧になってどのようなお考えでしょうか。 3週間の全量検査だけであれば、各業者も我慢できると思いますが・・・ さすがに期間があいまいですし、廃プラスチック自体の輸入禁止になる可能性もありますね。 韓国リサイクル業者とのオンライン対談 オンライン対談の内容を一部ご紹介いたします。(韓国業者=A ロコモーティブ=B) A「今回の発端は韓国国内の大手原料洗浄メーカー8社が政府に申告した案件です」 B「韓国のメーカーからの発信がスタートなのですね。それほどに、原料が滞留しているということですね。 短期の規制であれば、各国も耐えられるとは思いますが・・・」 A「規制の期間や韓国政府の対応の詳細までは、まだわかりません。 異物0.5%という設定ですと洗浄フレークでも規制対象になりますから、実質輸入することは難しいというのがAの考えです。」 B「実質的な輸入禁止の措置に近いかもしれませんね。しかし、ここまで急に規制かけたりして、直近の荷物の問題も発生しますよね?」 A「さきほどの8社の中には、豪州から原料を調達予定で前金などの支払済みであったが、輸入ストップをかけ前金分損をした。という話もあります」 B「なるほど、いずれにせよ韓国が輸出しているEUやアメリカが動かない限り、3週間の規制というのはあまり意味ない気がしますが。」 A「その通りですね・・・しかし、輸入原料は必要なものもありますので、全廃プラ輸入禁止は反対しています」 ・・・・ と、対談内容の一部切り取って、ご紹介いたしました。 PART3に向けて・・・ PART3では、PART2の内容をさらに深堀したいと思います。 ・実際にどのような原料が日本から輸出されているか ・韓国環境省による、廃プラ規制の告示内容の紹介 日本から輸出が制限された場合(バーゼル法改正)は、ほとんど廃プラの輸出自体がストップとなると考えられます。 日本での製品加工賃は割高ですし、難しい局面に入ります。今回の韓国案件も中国規制と同様の一歩目となるかもしれません。 暗いニュースだけでなく、良いニュースを作っていきたいですね。 それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大情報共有, コンサルティングSDGs, PP, PE, PS, 輸入規制, PET, 韓国, ESG投資, 廃棄物, ヨーロッパ, プラスチック, アメリカ, リサイクル 【どうなる?】韓国輸入規制告示!PART1 【どうなる?】韓国輸入規制告示!PART3