コンサルティング PET樹脂バージン市況情報 2021.02.08 いらっしゃいませ! PET容リの入札が締め切りになりました。 今回の入札はまた、一段と自社の状況を考えるきっかけに なっていったのではないでしょうか。 本日は、1月度のPETバージン市況および今後の市況予測をしていきたいと思います。 この情報が原料価格等の設定に役に立てれば幸いです。 それでは、いってみましょう! 2021年1月 海外市況をまとめてみました 様々な資料や情報をもとに、まとめてみました! ①WTI原油 ■1月25日~31日:52.66ドル (前週:-0.24ドル) →コロナウイルス感染拡大抑制に向けた、 入国制限強化や中国の旧正月に伴う需要減少懸念から、 1月最終週は原油価格に若干の下げが発生したと考えています。 今後の新型コロナウイルスワクチン開発による原油上昇の可能性が 考えられますね。 ②PET市況の各国状況にいて ■PET樹脂グレード(ボトルグレード)各種FOBドル/MT 台湾:880~960ドル 中国:790~820ドル 東南アジア:905~960ドル 韓国:870~900ドル インド:930ドル~990ドル 北米:1257~1385ドル さて、ここだけの数字を見るとバージン価格が上がっていることが 見受けられます。 容器包装リサイクルPET入札の情報 あくまで現時点で弊社が考えている入札状況ですが、 いくつか共有したいと思います。 (あくまで蓋をあけてみないとわからない部分があるので、ご参考までに) 大きなところでいうと、 有価および全体平均価格は上がる見込みで考えています。 理由はいくつかあるのですが、 ①有価価格については、前回(下期)より大手企業様にて入札価格が上昇している 可能性があるためです。 ②逆有償価格についても、下期と比べ上昇するでしょう。(前回が逆有償価格が大きすぎた) ➂総じて、全体平均が上昇するという流れです。 では、各所エリアの状況を見てみましょう。 ■関東圏 関東圏にはおおよそ4~5万トンの落札可能数量があるのですが、 おそらく大手企業様にてほぼ落札されたのではないでしょうか。 つまり、関東圏については、高い価格で入札されたことが予想されます。 例えば、とある市町村では各入札事業者の引取り可能数量がいっぱいになってしまったため、 落札することができなかった箇所もあるようです。 となると、該当市町村については最悪再入札もあり得ますね。 (もちろん、容器包装リサイクルPET協会側から、各入札業者に連絡がいくと思いますが) ■関西圏 こちらは逆に価格上昇は小規模になることが予想されます。 大手どころの入札価格がそこまで大きくないことが予想されます。 入札価格を下げることによる、コスト減を実施しているのでしょう。 コロナ影響における在庫の影響も大きいと思います。 しかし、逆に安い価格でも原料を欲しがると推測できますので、 最低限の価格帯は入札しているでしょう。 4月以降の状況予測 さて、簡潔に4月以降の予測を踏まえて考えてみましょう。 ①4月以降 平均単価は上がる見込み ただし、実経済とマッチするかは不明ですが・・・ ②BtoBレベルを展開する企業が増加 こちらについては、かなりシビアに見ていく必要があると思います。 極論ですが、繊維、シートへの再資源原料のマスが減っていく可能性も・・・ ➂副産物関連の資源が増えていく可能性 ケミカルリサイクルでない限り、副産物が多く出てくる見込みです。 本業界の特徴ではありますが、バージン価格が上がると副産物の需要が増えてきます。 ただし、日本からの輸出ができない状況です。その中で国内循環を考えてくる 日本企業、海外企業が出てくることは想像できますね。。。 いかがでしたでしょうか。 おそらくですが、ここ2~3年にて、更なる変化が発生することが考えられます。 各企業において、現状の本業プラスアルファのサービス等を視野に入れていく 動きも増えてくる可能性ありますね。 弊社は引き続きのサービスにプラスして、SDGs等の動きを踏まえて 情報発信等させていただきたいと考えています。 個人的には、再資源プラスチックの製品だけを販売してみたいな・・・と妄想しています。 それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コンサルティング入札, バージン価格, 容器包装リサイクルPET, SDGs, 石油価格, 落札 SDGs実践企業のご紹介! 命とは何か?子供に伝えたいこと。