【緊急分析】トランプショック再来か?市場大荒れの真相と今後の注目ポイント
今回は趣向を変えて投資分析について考えてみたいと思います。
あまり投資関連の情報更新は好きではないですが、
さて、本題です。
4月に入り、マーケットはジェットコースターのような動きを見せていますね。
大きく下がったかと思えば、
4月9日には劇的なリバウンド。
まさに寝てもいられない状況です。
現在、市場が最も注目しているのは、トランプ氏の総合関税の動向です。
この先、関税がどのように推移するのかによって、
市場の方向性が大きく左右される可能性があります。
日経平均、辛うじて踏みとどまるも油断は禁物
長期のサポートラインにタッチして反発しています。この点は、最悪の事態は免れたと考えることもできますが、予断を許しません。
3万700円〜3万800円のラインを割ってしまうと、
次のステージへと下落する可能性があり、下には空白地帯が広がっています
。
8月の暴落時とは異なり、
今回はすぐに急反発とはなっていません。
反発と下落を繰り返すような、不安定な状況が続く可能性も考慮しておくべきでしょう。
2月以降の株安は「秩序ある売り」
2月以降の株の売りは、機関投資家によるポジション調整という側面が強いようです。
日本株、アメリカ株ともにウェイトを減らす動きが見られ、
これは8月のような突発的なフラッシュクラッシュとは性質が異なります。
先行きの景気に対する不透明感が、今回の株安の背景にあると考えられます。
アメリカでは、景気後退入りが囁かれ始めており、
この懸念が市場の重石となっている可能性があります.
興味深いことに、今回の下落局面でグロース株は8月の安値まで到達していません。
年初来で見ても、中小型株の方が大型株よりもパフォーマンスが良い状況です。
日経平均に含まれる高配や輸出関連株は景気敏感な銘柄が多いため、
内需関連や影響の少ない中小型株に物色が向かいやすいと考えられます。
今後も、
スタンダードトップ20やグロース250といった中小型株指数が日経平均をアウトパフォームする可能性があり、
個別株を探す上でも中小型株セクターに注目が集まりそうです。
■アメリカ市場、反発も不安定な状況は継続か
アメリカ市場は昨日大きく反発しましたが、
高値から20%程度の下げを示すベアテリトリーに一旦落ちています。引き続き不安定な状況が続く可能性が高いでしょう
。
警戒すべき二つのポイント:原油価格と米長期金利
長期のサポートライン(66ドル付近)を大きく割り込み、
一時58ドルまで下落しました。
これは、景気後退懸念やグローバル経済の減速を示唆する動きであり、原油需要の低下を意味します。
(プラスチック業界は今回かなり痛手を被ると判断しています)
昨年来、サポートされていた水準を明確に下抜けたことは、
本格的な売りシグナルと捉えるべきかもしれません。
通常、景気後退の懸念が高まると米国債が買われ、金利は低下するはずです。
しかし、現在アメリカの10年金利は上昇を続けており、これは異例の事態です。背景には、米国債の大量発行による需給の悪化、
中国や日本の金融機関による売却の可能性、年金基金のリバランスなどが考えられますが、
債券市場のクラッシュを示唆する可能性もあり、非常に憂慮すべき状況です。
(もしかすると、報復関税に変わる米国債売却なのかもしれません)
トランプ氏が関税措置にブレーキをかけたのは、この金利上昇を懸念したためだと考えられます。
株式市場の暴落、そしてFRBによる緊急利下げと量的緩和という、最悪な事態に・・・。
流動性確保のための換金売りが主な要因と考えられます。今後、
ドルが売られ、アメリカの信用が低下するような展開となれば、
金は再び上昇する可能性を秘めています。
原油と金利の動向を注視し、慎重な投資判断を
原油価格とアメリカ10年金利の動向次第では、
再びリスクオフの流れとなる可能性も十分にあります。参照:探求!エミンチャンネル