コラム ゴミ処理施設は環境を学べる 2021.06.04 いらっしゃいませ!! 本日はゴミ処理施設について、お伝えいたします。 未来のゴミ処理施設は未来の子どもたち、そして現代を生きる我々にとって、 環境状況を学ぶことのできる場となると考えております。 ものつくりのように何かを作り出すための学びの場ではなく、 その地域に住む住民のライフスタイルを知り、住民が何をできるか、 住民で町を作り出すことのできる場となります。 最近では、小中学生に向けてゴミ処理施設の見学をするイベントも増えています。 子どもたちだけでなく大人もゴミに対する意識を変えていくことも、 今後の環境貢献に大きく役に立つと思います。 ゴミ処理施設には大きな可能性があり、その理由を共有させていただきます。 それでは、いってみましょう! ライフスタイルを見直す場に 地球温暖化を緩和するために、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を 実質ゼロにするカーボンニュートラルを宣言しました。 2030年までに46%削減するという中期目標も立て話題になったのは、 皆さんご存じかと思います。 これを実現するために必要なことは何か? 一つは、人々のライフスタイルや考え方に変化が必要になります。 地球温暖化に対する組織や知識はあっても、対策する場が現状は少ない。 ゴミ処理施設は住民全員が持続可能な生活を考える情報発信の場として、 全国各地にあり、地球に住む人々が環境負荷に対するライフスタイルを学ぶ 最適な施設であり、自身の生活を考える場となります。 実際に施設を見てみると、各エリアの住民の生活様式やゴミ分別などの意識の差が 見受けられます。自身が住む処理施設などを一度調べてみてはいかがでしょうか。 周辺住民の意見交換の場として 地域のゴミを集めている施設は住民の生活様式を表しています。 そのゴミがとてつもなく汚い状況でしたら、住民はどのように考えるでしょうか。 現場を学ぶことによる課題を見出すことができるのではないでしょうか。 住民はゴミ処理施設は今でも忌避施設と考えている方が多いなか、 自身が出したゴミの影響で忌避施設となっていることまで、 考えられていないことが現状でしょう。 余談ですが、最近のアパレル関連ではストーリーを重視した生産ラインを組むことにより、 付加価値をつける戦略を始めています。 つまり、ゴミ処理施設は自身が出したゴミ(可能な限り資源にすべき)の行く先である、 ストーリーをゴミ処理施設と住民で共有をすることで変化を促すことが可能となります。 公共施設としての役割を持てる ゴミ処理施設は広大な敷地を使用しています。 人口減少と高齢化に伴って、公共施設の維持が困難となり、 各自治体では整理と同時に集約化計画を進めています。 ゴミ処理施設は、ゴミを処理する機能だけが求められてきましたが、 最近では、 災害時の避難諸機能を持たせるなど、機能の複合化や多機能化が進められています。 ゴミ処理施設は環境を学べる場だけではなく、例えば図書館や博物館といった 社会教育施設の複合化が可能で、今後時代の変化に合わせて求められてくる 可能性があります。 そのためにも、自身が出しているゴミの理解を深め時代に合わせた変化を始めていく 必要があるのではないでしょうか。 いかがでしたでしょうか。 ご存じの通り、ゴミ処理施設は生活に必須なインフラではありますが、 人々の理解が得られにくいインフラであるのが現状です。 暮らしを支える仕組みを知り、 意思決定者である住民の皆さんに対しコミュニケーションをとることが必要です。 もちろん、ゴミ処理施設からの情報発信も必要となります。 住民とゴミ処理施設の相互理解、そしてゴミ処理施設の大きな可能性について ぜひ考えていけるきっかけにしてください!! それでは、行ってらっしゃい!! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コラム可能性, 住民, ゴミ処理施設, 地球温暖化, 自治体, SDGs, ライフサイクル 一人ひとりが人生の経営者に PART3 廃プラスチック 熱分解油リサイクル始動?