情報共有 原油価格暴落の背景とは・・・ 2020.04.04 皆さん!いらっしゃいませ! 1週間更新できず失礼しました。今回の新型コロナウイルスの猛威が本業界を直撃しております。 さて、今回はプラスチック製造の要である原油について情報共有をしたいと思います。 WTI原油価格の動向について そもそも、なぜここまで下落したのか?事実ベースで語ると下記になるかと思います。 【ポイント】 1.新型コロナウイルス感染拡大による世界経済停滞への不安 2.協調減産が崩れたことによるサウジアラビア、ロシアの増産圧の上昇 1.について、2020年3月18日:約20ドル/バレルまで下落。 これまで原油価格は少なくとも50ドル以上で安定をしていました。 しかし、新型コロナウイルス発生後、2020年2月には50ドルを割り込み、そこから一気に下落に転じました。 2.について、2020年3月上旬にOPECの会合により減産協定が決裂。 過去2017年から続いていた協調減産体制が崩壊し、サウジアラビア&ロシアが増産へ舵取りすることで、過剰供給状態となった。 協調減産の崩壊はなぜ発生したのか 一言で答えるならば、アメリカのシェールオイルの存在でしょう。 米国はサウジアラビア&ロシアを一気に抜いて世界一の産油国となりました。 これまで、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国の立場からすると、一定の原油価格を安定させるという協調減産の目的があったが、アメリカの原油増産の存在によりOPECの収支に影響した。 結果として、OPECプラスVSアメリカの構図が出来上がってしまったということです。 アメリカシェールガス中堅企業が破綻 4月4日の日経新聞の情報です。(ホワイティング・ペトロリアムが経営破綻) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57675940U0A400C2000000/ 簡単にまとめると、 ①原油の損益分岐点は30ドル/バレルで、現状の20ドル台の水準では経営が持たない。 ②トランプ氏はOPECプラスに対し、減産の合意を求めた ③3月の協調減産の崩壊直後の減産対応への対応・・・見通せない部分が多い。 いずれにせよ、日本だけのことを考えていると痛い目をみることになりそうです。 様子を見ていくと同時に積極的な防御をしていく必要がありそうです。 それでは、いってらっしゃい!! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大情報共有, コンサルティングOPECプラス, 経営破綻, ロシア, サウジアラビア, シェールガス, 石油化学製品, 原油, プラスチック, アメリカ 海洋プラ発生の流れ プラごみがモバイルバッテリーへ変わる