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容器包装リサイクルPET落札 速報版

皆さん、こんにちは!

容器包装リサイクルPET落札の落札結果(速報版)が2月25日に発表されました!!(PET)

今回は、速報情報をもとに、今後の展開を予測していきたいと思います。

令和4年上期の入札は2月上旬に入札締め切りとなり、1か月弱で結果が発表されています。

2021年年末ころから、様々な動きがあり、「予測が難しいなど」の声も聞こえてきておりました。

■新規参入の再生事業者の登録

■容器包装リサイクル協会登録における市町村の脱退(PET)

■地政学リスク含めた、原油相場

■北京オリンピックおよび中国春節後の市況状況

など、入り混じった動きがある中でどのように入札をしていくか・・・

早速、落札価格(速報版)を見ていきましょう。

 

令和4年度落札結果:速報版

 

令和4年度落札結果:速報版(消費税抜き)(抜粋)

各素材・手法別の加重平均落札単価及び落札数量

素材/手法 加重平均落札単価(円/トン) 落札数量(トン)
令和4年度 令和3年度 前年度増減 令和4年度 令和3年度 前年度増減 構成比(%)
ガラスびん 無色 6,980 6,450 530 102,786 105,757 -2,971 29.4%
茶色 7,859 7,129 730 105,174 107,073 -1,899 30.1%
その他の色 15,844 14,478 1,366 141,629 138,285 3,344 40.5%
ガラスびん合計 10,836 9,819 1,017 349,589 351,115 -1,526 100.0%
PETボトル(上期) -64,196 -7,923 -56,273 118,120 125,291 -7,171
紙製容器包装 -2,805 16 -2,821 20,135 21,280 -1,145
プラスチック製
容器包装
材料リサイクル 60,483 60,816 -333 403,171 362,719 40,452 58.5%
高炉還元剤化 41,257 40,992 265 33,890 37,496 -3,606 4.9%
コークス炉化学原料化 49,246 53,427 -4,181 193,994 231,532 -37,538 28.1%
ガス化 53,155 48,992 4,163 57,740 44,288 13,452 8.4%
白色トレイ 65,067 63,701 1,366 360 360 0
プラスチック合計 55,763 56,415 -652 689,155 676,395 12,760 100.0%

 

PETボトル・紙製容器包装の有償および逆有償落札状況

素材 落札単価(円/トン) 落札数量(トン)
令和4年度 令和3年度 前年度増減 令和4年度 令和3年度 前年度増減 構成比(%)
PETボトル
(上期)
有償分 -66,340 -23,648 -42,692 116,552 96,069 20,483 98.7%
逆有償分 95,147 43,774 51,373 1,568 29,222 -27,654 1.3%
合計 -64,196 -7,923 -56,273 118,120 125,291 -7,171 100.0%
紙製容器包装 有償分 -7,292 -4,246 -3,046 14,365 14,703 -338 71.3%
逆有償分 8,365 9,543 -1,178 5,770 6,577 -807 28.7%
合計 -2,805 16 -2,821 20,135 21,280 -1,145 100.0%

速報版結果からの考察

その他プラについては、大きな変化はなかったよう思えます。

■落札数量が約12000tUP。

■特に材料リサイクルの部分の落札数量に変化がありました。

■材料リサイクル、コークス炉化学原料化で落札価格は下落。高炉還元剤化、

ガス化で落札価格が上昇

材料リサイクルが増えたという意味では、マテリアルリサイクルについては、

前期よりも活性化していくことが見込まれますが、

材料リサイクルの落札や材料コスト等を踏まえると、

国内循環では大きな価格変動はないとみています。

それとは、別に再生プラスチック原料の単価は大幅に変動しています。

これは、昨今の原油相場や海外の需要UPの部分が要因にはなりますが、

やはり各社SDGs、ESG観点から、再生案件には大きな投資の動きがあります。

毎週その他プラ関連のバージン相場を見ておりますが、

現状は高止まりしている様子ですね。

細かい数字はここでは控えますが、以前のマイナス原油からは考えられない推移ですね。

ただ、昨今の世界情勢踏まえて、様子見をしている企業もありますね・・・

 

逆にPETの相場は大幅に変動しました。

数字は速報値を参照していただきたいのですが、

結果としてボトルtoボトルの圧勝といったところでしょう。

今回の落札は過去最大に偏りが発生したといえます。

原料調達を協会ルートメインの再生事業者は

かなり苦しい状況になることが予想されます。

大手の大量落札に派生し原料不足に陥るPET原料ですが、

独自市町村や事業系関連の原料を「加工委託」に動いていく

再生事業者も増えてきそうです。

弊社にもPET関連のお問い合わせやご要望がかなり増えてきています。

原料確保が急務と言われる中、各事業者の動きに注目されています。

 

2022年4~9月のPET原料の動きについて

それでは、2022年4月~9月の今後の動きについて、予測していきます。

【結論:PET原料の取り合い、既存相場はあてにならない可能性】

①ボトルtoボトル業界

・落札の詳細を見てから最終判断になりますが、

■圧倒的にボトルtoボトル向けの原料が足りていない。

■原料価格が落札結果よりも上がってくる可能性有。

■各種ボトルメーカーなどによる、市町村直接契約の可能性

■各種ボトルメーカーによる、飲料水関連の値上げや商品レパートリーの縮小

など

②シート業界

・原油価格高騰と再生PET原料高騰による中間地点

■結論から申し上げますと、前期在庫などにて対応していくことが予測されます。

再生材を使用しなければならないメーカーなどもありますが、

原料ルートに縛られないメーカーについては、

不安定な状況のため、

バージンにも再生材にも極端に大きな舵取りをすることはないかと見ています。

となると、シートメーカーに出荷している再生事業者の納品先に注意が必要になるでしょう。

ただ、シート向け再生事業者もそこまで原料が確保できるのか・・・

➂繊維、自動車業界

・こちらも原料の確保が必須となることにより、仕入れ原料の価格UPは避けられないでしょう。

余談ですが・・・

自動車と言えば、各国でロシアへ中古自動車を輸出していた経緯もあるのですが、

今回の地政学により、輸出の流れが止まる可能性もあり、各国に中古車が余る可能性もあり。

ロシアにてSWIFTが止められることを踏まえると、いくら中国の後ろ盾があったとしても、

ロシア国民は黙っていないでしょう。

・繊維については、製品価格への転嫁も難しいことから、

やはり安価な原料が必要になるでしょう。

過去の経緯も踏まえると、短繊維関連はPET関連の副産物を集める傾向があります。

繊維業界の原料確保のためには、副産物関連の価格はあまりあげたくないですね・・・

④ケミカルリサイクル業界

最後にケミカルリサイクル業界です。

後数年後には、西エリアで工場稼働が予定されていますが、

近年のケミカルリサイクルの動きは、やはり原料確保が必須でしょう。

ただし、ケミカルリサイクルについては大幅にコストがかかっています。

つまり、原料の仕入れ価格を抑えていくことが考えられます。

そうなると・・・4月からの相場を考えると、原料確保が難しい。

動きとして考えられるのは、市町村との直接契約になるでしょう。

既にいくつかの市町村はケミカルリサイクル関連と契約を結んでいるようですし、

今後の原料確保に向けて、市町村(政治レベル?)への動くことになるでしょう。

 

今回は、速報結果を踏まえて、4月からの予想を組み立ててきました。

どの業界も、しっかりとした取引ができていたパートナーと協力していくことが必須ですね。

3月11日にPET落札結果の詳細が発表される予定です。

3月12日には本ブログから、落札結果をまとめたデータを公表させていただく予定ですので、

ぜひ、ご覧いただければと思います。

 

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