1. HOME
  2. ブログ
  3. コンサルティング
  4. 脱炭素への手がかり、水素の可能性!

BLOG

ブログ

コンサルティング

脱炭素への手がかり、水素の可能性!

いらっしゃいませ!

2週間ぶりの更新となりました。

先日まで、ブログアップしておりましたESG投資についての試験がようやく終わり、

結果を待っている状況です。(自己採点的には、合格したと思われます・・・)

引き続き、ESG投資については更新をしてまいります。

最近の資源価格の高騰はすさまじいものがありますね。

大きな要因としては、

中国の電力不足が挙げられます。中国側では脱炭素に切り替えるための

計画的な電力停止という見方もされておりますが、

その影響でEUにある天然ガス等の価格が20~30%上昇。

これは、中国の買い占めと見られているようですが、合わせて原油価格も80ドルを超えており、

世界市場全体に大きな影響を与えています。来月にはOPEC石油増産の会議があるようですが、

日本政府の動きにも注目せざる得ないでしょう。

 

さて、本日は脱炭素をキーワードとして、その解決策の大きな柱である「水素」について

お伝えしていきたいと思います。

相変わらず、私のアウトプットがメインの文言になっておりますが、

読んでいただいた皆様の何かしらの参考になれば幸いです。

 

水素は有望なエネルギー源に!

二酸化炭素の排出削減が世界中で注目される中、水素の活用方法が注目を浴びています。

トヨタ自動車では水素エネルギーの自動車生産に動いていますし、

昨日の日経新聞ではアメリカに電池の新工場投資の記事も掲載されていました。

また、三菱商事では再生可能エネルギーの重点分野として、

水素、アンモニア、銅、天然ガス等に投資をする動きも出ています。

余談ではありますが、EV(電気自動車)に不可欠とされている

銅の市場は引き続き需要が見込まれているため、

昨今の鉄や銅市場の動きはしばらく市場は大きくなるでしょう。

話を水素に戻しますが、

製造や運輸、電力業界がCO2排出量の削減を目指すなか、

水素は最も有望なエネルギー源になる可能性があります。

しかし、広く導入されるようになるには、水素のコストが大幅に下がり、

化石燃料と並ぶ水準にしていく必要があり、

日本国内だけで考えると、水素ステーション(自動車)のインフラ整備には大きな課題が残り、

水素を大量に製造し輸送できるよう、製造能力や輸送網も強化が必要。

 

水素の3つの種類

水素の内容に関しては、ウィキペディアさんを参考にしています。

URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B4%A0

昨今で注目を浴びている水素燃料電池は利用する際には水蒸気しか出さず、

燃焼してもCO2を排出しない。

地球上にも多く存在する水素をエネルギーに変えて、電力不足等を補い、

火力発電等における二酸化炭素排出をゼロに近づけていくものです。

ただし、水素をエネルギーとして使うにはなおいくつかのリスクがあることが、

今まで使用できなった要因でもあります。

例えば、水素を燃やして発電すれば有毒ガスの窒素酸化物が生成されるため、

排ガスを洗う洗浄機を搭載しなくてはならない。

また、水素エネルギーには大きく3つの種類があります。

天然ガスを改質した「グレー水素」

製造過程で生じるCO2を回収する「ブルー水素」

水を電気分解してつくる「グリーン水素」

上記にて一番エネルギーとして期待されているのはグリーン水素となります。

つまり、水(H2O)を酸素と水素に分解する電気分解で製造する水素を増やすこと。

そして、電気分解を行う水電解装置は、グリーン水素の供給を増やすチャンスになる。

現在、建設されている大半のプラントは固体高分子膜水電解装置を採用している。

これは不安定な再生エネ由来の電気でも、従来の電解装置よりも水素を作りやすい。

 

水素の必要性

※参考:日本経済新聞記事を抜粋。

製造業では水素は業務の脱炭素化に使う事実上のエネルギー源になる。

太陽光や風力は電力の脱炭素化を支えるが、

現行の再生エネ発電の方法では製造業の業務に足る十分な電力を安定供給できない。

一方、水素は鉄鋼、ガラス、化学製品、セメントに関連する高温の製造業務の

燃料として活用できる。

製造現場に設置するオンサイト型のモジュラー式電解設備は高い水素輸送コストが不要になるため、

特に工場に適している。

エネルギー会社や電力会社は水素をエネルギー貯蔵に活用できる。

水素は太陽光や風力など再生エネ由来のエネルギーを捕捉して貯蔵する

「エネルギーキャリア」だからだ。

これにより、例えば日が照らない夜間の住宅や町、工場の電力を賄える。

しかも、従来の蓄電とは違いエネルギーを数日間どころか、数カ月間貯蔵できる。

輸送機器メーカーは環境に優しい車のオプションを検討しており、

水素車は電気自動車(EV)よりもいくつかの点で優位に立つ。

特に、水素燃料電池車(FCEV)はEVよりも短い充電時間で長い距離を走行できる。

つまり、頻繁に充電する時間がない電車やトラック、その他の重機には水素の方が適している。

充電ステーションへのアクセスが限られる鉱山など辺ぴな地域での業務を支える可能性もある。

水素ビジネスにはどのような視点が必要か

水素、特にグリーン水素を十分に調達しビジネス化するためには、以下の4つが必要とされています。

・水素の供給を増やしコストを減らす

・水素運搬方法

・グレー水素からグリーン水素への移行

・水素の供給インフラ

製造、エネルギー、輸送各社が

水素燃料を使った解決策の導入を成功させるには特に重要とされています。

各項目の細かい課題については、ここでは記載しませんが、

日本に当該課題が解決できるか、海外との連携も必要になると思いますが、

各所インフラの整備には多くの時間が必要になることが予想されます。

 

いかがでしたでしょうか。

水素は重要なエネルギー源として期待が高まっておりますが、

過去に世界が直面した環境対策をインフラレベルから覆す大きな変化が起こりそうです。

様々な失敗の後、成功に結び付けられるか、それは水素に限らず

持続可能な世界を作っていくために必要な試行錯誤になってくるのではないでしょうか。

 

それでは、いってらっしゃい!

 

関連記事

ロコモーティブSDGs経営併走支援サイト
ビジネス雑誌 Qualitas 有限会社ロコモーティブ 青山力大