8月28日に事業者向けへ、落札結果公開
さて、ロコモーティブの情報を駆使しつつ、
落札結果(全体公開)を前に少しだけ情報共有をいたします。
※顧客情報のため、守秘すべきところもありますのでご承知ください。
今回の落札の結果に伴う、未来予測ですが・・・
■逆有償で取った事業者が強い!
という流れになりそうです。
当たり前と言えば、当たり前なのですが、
ポイントは逆有償の中での価格です!
同じ逆有償でも、例えば1000tを逆有償1円と逆有償10円では、
10倍の差が出ますよね。今回の落札は逆有償内での差が大きく出そうなのです!
上期と比較すると、、、有償価格の中での差が大きくても30円ほどの価格差でした。
しかし、今回の落札では逆有償内で50円~60円以上の開きが発生することが予測されます。
つまり、逆有償60円VS逆有償1円という価格相場になってくるということです。
同じ製造コストや同じ使用目的であっても、これだけの価格差が出てしまうとユーザー側も
コストを踏まえ、仕入れを調整するでしょう。
もちろん、逆有償の原料がすべて品質が良いということは考えにくいので、
歩留まり含めたコスト計算にはなるのでしょうが、プラスでバージン原料の価格影響が出てきます。
PETシートメーカーはバージン原料取得に舵を切っているところもあると聞きます。
繊維関連については、各企業の決算や動向を見る限り、消費落ちこみが追従し、
市場価格も低下しています。
「逆有償で取れたから、協会から資金が入ってくる」というところで、喜んではいけない!
ということは、想像できるでしょう。
また、上期の在庫処理についても、今回大幅な逆有償落札した企業にとって追い風になるでしょう。
上期にダブついた原料も踏まえて、価格を下げて対応する余裕があるということですね。
(価格を下げるやり方が良いのかは別ですが、在庫を抱えるリスクを踏まえると・・・)
そこで、実際に「いくらですか??」と聞かれてしまうと、難しい回答になるのですが、
消費が戻らない限りは厳しい状況になることは間違いないでしょう。
もちろん落札エリアや事業者の所在地、
さらには企業の運営を踏まえた価格計算をしていくべきなのですが、
プライスリーダーの設定基準によっては、在庫処理すらままならい状況になります。
そして、容器包装リサイクルPET以外の
独自ルートや事業系関連の原料も推移は変わらないでしょう。
そういう意味では、
原料は大量に余ってくるため新しく設備を加えていく企業も出てくるかもしれません。
(もちろん、市場価格が戻った場合、取り合いになるので乱戦状態になりますが・・・)
少し、長く記載しましたが、本記事の結論は・・・
今までの市場価格による価格推移だけで落札結果をもとに価格設定をするのは、
危険である可能性が高いということです。
複雑な2020年下期になりますが、状況は急遽変わるかもしれません!!
その変化の波に乗れるよう、本ブログ内でも貢献できればと思います。
今回の落札で感じたこと・・・