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原油価格から読み解く、プラスチック相場

みなさん、いらっしゃいませ!

本日は、今まで公表することを躊躇しておりました、情報をご提供いたします。

プラスチック業界には気になる、価格動向のヒントです!

もちろん資料上明確な数値を出すことはできないのですが、

現状の情報を整理していただき、現状の市況についてご参考をいただければと思います。

少し、数字が多くなると思いますがぜひ、最後までご一読ください。

それでは、行ってみましょう!

WTI原油価格の直近推移

まずは原油価格について、見ていきましょう。

【WTI直近数字】

10月末時点:35.8(USD/1バレル)

11月20日時点:42.2(USD/1バレル)

11月30日時点:44.61(USD/1バレル)

差分:10月末との差分8.81(USD/1バレル)

原油について1か月で8.8ドルの上昇。

【上昇の要因(予測)】

■やはり大きな影響はコロナウイルスワクチンの開発状況が考えられる。

ワクチン開発後の経済活動再開に向けて、投資家が原油買いに入ったことが大きな影響。

ナフサ価格の推移

今度はナフサの推移をみていきましょう。

【ナフサ直近推移】

10月末時点:356(USD/MT)

11月20日時点:385.5(USD/MT)

10月末時点との差異:29.5(USD/MT)

【ナフサ上昇要因(予測)】

■韓国のロッテケミカル周辺社が、再稼働する見通しが発表され、

消費者需要環境の期待が考えられる。

また、ガソリン相場も下落していた分、

ワクチン開発による消費者需要から値上げが期待され、ナフサ価格に影響。

エチレン&プロピレンへの影響は?

まずはエチレン市場

10月末時点:765(USD/MT)

11月20日時点:948(USD/MT)

差分:183(USD/MT)

続いてプロピレン市場

10月末時点:870(USD/MT)

11月20日時点:915(USD/MT)

差分:45(USD/MT)

いずれも上昇傾向である。

ここ最近の上昇はおそらく、需要供給関係における消費量が増加したことが挙げられる。

サプライヤーは生産活動を制限しながらの製造であったが、需要が伸び生産がタイトに

なったことが考えられる。

先日のニュースでもOPECの協調減産縮小の先送りを協議すると発表されている。

(どうやら難航する様子?)

だが、仮に減産せずにこのまま原油価格が上がれば、

今度はアメリカのシェールオイルが出てくるため、

頭打ちになることも予想ができる。

バージン材の価格に右往左往されるよりも、

ある程度固まったコストを踏まえた再生材を使用していく基調も見られるのでは

ないかと考えています。

各種樹脂の相場は?

原油の価格が取り急ぎ上昇していることはわかりました。

それでは、各種樹脂の相場はどのくらいなのでしょう。

ここでは、結論のみお伝えします。※11月20日時点情報

PA6chips:1465(USD/MT) PVC:1060(USD/MT) LDPE:1265(USD/MT)

HDPEフィルム:975(USD/MT) 

PP(インジェクション~ランダム):1075~1115(USD/MT)

ABS:2375(USD/MT) HIPS:1635(USD/MT)

PC:2900(USD/MT)

為替レート:104.19円=1ドル

 

いかがでしたでしょうか。

原油の動きから今後の未来を予測する。

私もまだまだ勉強不足ではありますが、日々のニュースを見ながら、

予測を立てる訓練をしています。

これだけ市況がバラついていくと、長期計画を立てる方針が定まらないと思います。

先ほど記載した、再生資源(コスト含む)の有効活用を日々目指していき、

再生材の確固たるポジションを築いていくことも重要であるのではないでしょうか。

1月からは中国の規制や日本のバーゼル規制も強化されます。

どのような未来になるか予測しつつ、変化に対応できるよう備えていきたいですね。

それでは、いってらっしゃい!

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