コラム これからの廃プラスチック対策 2021.04.08 いらっしゃいませ! 今回から数回の記事に分けて、「プラスチックの今後動き」についてお伝えしていこうと思います! 地球の規模の資源や廃棄物、海洋プラスチック問題など、 プラスチックをめぐる資源や環境の課題に対し、 2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を策定しています。 これは個別のリサイクル法とは異なり、業界や製品にとらわれず、 素材(原料)の観点から横断的に横のつながりを確保していくものです。 今後の収集対応も含めた大掛かりな変革があり得ます。 こうした背景中で、現状の廃プラスチックに対する活動内容や 今後の予想を含めて、お伝えしていこうと思います。 (弊社独自目線であるため、賛否両論はあるかと存じますが、ご了承ください。) それでは、いってみましょう。 プラスチック資源循環の在り方 「在り方」と聞くと、PETボトルの「在り方検討会」の会議を見学したことが思い出されます。 今では、ほぼ話を聞かないのですが、今回の法案についてどのようになるか・・・ まずは、「在り方」の考え方を見ていきましょう。 ※参照:「今後のプラスチック資源循環施策の在り方」 ①環境面 プラスチックゴミ問題、2050年カーボンニュートラル実現に向けて 取り組む必要がある気候変動問題などの同時解決に貢献する。 ②経済面 プラスチック資源循環への貢献において、グローバル市場における競争力確保、 および中書企業を含むあらゆる企業の成長分野として投資ができる環境整備。 ➂社会面 少子高齢化対応や消費者のライフスタイルの変革を促すことで 「3方良し」を目指していく。 まとめると、4つの柱があります。 1.リデュースの徹底 2.持続可能なリサイクル 3.再生素材やバイオプラスチックなど代替素材の推進 4.分野や業界の横断的促進 家庭プラスチック資源のリサイクル施策 これについて、一番最初に思いついたのは、 消費者(家庭)などから排出されるプラスチック資源の 選別工程の煩雑さが挙げられるのではないでしょうか。 「在り方」では分別収集の質的確保を前提としたうえで、 容器包装リサイクルルートを活用して市町村&リサイクル事業者の 双方で選別工程を一体化し合理化を目指すことに言及しています。 もちろん分別回収や容リルートで一括回収の中にはサーマルリサイクルに回されるプラもある。 詳しい試算は不明ですが、分別回収によって燃やすごみからカロリーの高いプラスチックが 抜けると焼却発電による売電量が低下し数億から数十億の減収になるとされています。 これも一種のトレードオフで、回収ルートを整えたとしても、 根本的な解決になり得ないという見方もできますし、 現状のプラスチック施策の動きは「延命」というキーワードが挙げることもできそうです。 もちろん、動かないよりは・・・ということもありますが、 技術革新や時代の変化、不確定要素であっても味方にしていき、解決に近づけていきたいですね。 各自治体のプラスチックへの動きを紹介 本日の記事の最後にプラスチック対策について、 自治体の活動をご紹介させていただきます。 いずれも共通するのはプラスチックの正しい回収を実践することを柱として、 市民や事業者とパートナーシップを結んでいるということです。 ※参照:群馬県館林市の活動 ①プラごみ品質向上のための市民への啓発強化 ■市民に正しい分別を周知するために環境情報誌の発行を開始 ■イベント時の啓発活動 ②2050年までに5つをゼロへ ■5つの行動指針を市民と事業者へ発信 ・自然災害による死者、温室効果ガスの排出、災害時の停電、プラスチックゴミ、食品ロス 上記5つ「ゼロ」宣言を実施 大きな柱を2つ挙げており、やはり「地域住民との連携」は不可欠です。 そして「SDGsに積極的に取り組む事業者との連携を求める」など、、、 市町村でも自治体でもSDGsの考え方やパートナーシップが増えてきそうですね。 ご自身の地域でどのような活動をされているか、 これを機にぜひ調べてみてはいかがでしょうか。 次回は、廃プラ輸出についての動向、そしてPETリサイクルの動向について お伝えしていこうと思います。 それでは、いってらっしゃい!! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コラムプラスチック資源循環戦略, 3R, SDGs, リサイクル サステナブルファッションEXPOレポート ビジネス情報誌「Qualitas」に掲載されました