コンサルティング PETリサイクル最新動向! 2021.04.15 いらっしゃいませ!! 本日は、おそらくPETリサイクル業界が気になる情報をお伝えできると思います。 なにせ、アイコン画像にもあるようにリサイクル工場の新設が多いです。 様々な情報が飛び交っているかと思いましたので、 一旦公表されている内容をまとめていきたいと思います。 PETボトル回収は大きく変化が起きることが予想でき、 昨年まではリサイクルの受け皿は繊維とトレーが中心だったが、 ボトルtoボトルの大波が押し寄せてきている。 日本国内で純度の高いPETフレークが求められるようになってきています。 それでは、いってみましょう! PETフレークの輸出は23万トン 昨年のマイナス原油価格の値動きに、リサイクル業者は肝を冷やしたのではないでしょうか。 最近(2020年末まで)の輸出情報をまとめてみると、 フレークは15万トン、プレス品は8万トンとなり昨年よりも16%減です。 行き先はベトナムが5.3万トン、台湾が4.2万トンと、 台湾については下半期に急に増えだした。 マレーシアは1.7万トン、韓国は1.3万トン、米国は1万トン。 フレーク価格を見てみると、米国:60円、台湾:44円、マレーシア:30円等 国によって、価格が大きく違う。 つまり、米国や台湾向けについては良質なフレークが輸出されており、 マレーシアはおそらくB級品の需要があるということが判断できる。 しかし、プレス品だけはマレーシアだけが、唯一フレーク単価よりも高く35円を付けている。 つまり、マレーシアでは製造コストや機械の投入方法が他国と異なることにより、 通常であれば、加工した(B級であっても)フレークのほうが、プレスより高くつきそうだが、 逆転の動きとなっている。(最終販売先にもよるが・・・) いずれにせよ、PETの動きはバーゼル改正により、品質の高い商材を輸出する流れになった。 日本国内の事業者はペレット化や洗浄、選別などの機械導入を実施し、 この流れに乗っていかざる得ない状況になっている。 日本国内の新設工場について さて、本題に入ります。 2019年までには、関東圏にPETボトルの大型工場が竣工してきた。 昨年からは、西日本を中心に各種工場竣工へ向けた動きが活発化している。 下記にそれらをまとめてみます。 1.協栄J&T株式会社(三重県) →2021年秋竣工予定(年間4~5万トン) ■こちらは既に原料確保に動いていると考えられます。 2.ペットリファインテクノロジー株式会社(神奈川県) →2021年秋竣工予定(年間2.2万トン) ■双日を受入れとした第三者割当増資を実施。 3.三菱商事(URSハリマ)(兵庫県) →2021年7月竣工予定(年間4~5万トン) ■URSハリマ株式会社は2020年にウツミリサイクルシステムズが 全額出資子会社を設立。 4.豊通ペットリサイクルシステムズ(滋賀県) →2022年前半に稼働予定(5万トン) 5.セブン&アイ、ヴェオリア、三井物産(場所未定) →2022年稼働予定(年間2.5万トン) などがあげられます。 これだけ一気に稼働すればどのような状況になるかは、おおよそ判断ができるでしょう。 単純計算、日本でのPETボトル生産が55~60万トンとした場合、 新設工場だけで、約30%のキャパがある。既存の各工場にこの数字は大きい。 PETボトルリサイクルの生き残りサバイバルが始まる予感がする。。。 いかがでしたでしょうか。 大まかに新設工場の情報をまとめてみました。 今後、どこの業者も原料を集める仕組みに注力していき、 バージンとの差別化に進んでいきそうです。 再生材のコストが高くなってしまった場合、物価は上がっていくのでしょうか。 そして、消費者である皆さんへどのような影響が出てくるか。。。 引き続き動向を見ていきたいと思います。 それでは、いってらっしゃい!! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コンサルティング水平リサイクル, ブログ, BtoB, SDGs, PETボトル 廃プラ輸出困難?直近の動向 おかしい・・・この値動きは・・