情報共有 今後のバーゼル条約はどうなる? 2020.03.23 みなさん。いらっしゃいませ!! 本日は今後リサイクル業界にとって、大きな変化となり得るバーゼル法について、情報共有をいたします。 この規制によって、場合によっては一気に市場状況が変わります。 それでは、内容をまとめていきましょう! 廃棄物の輸出入に関する説明会を実施! 先に結論を述べてしまいましょう! 【結論】汚れたプラスチックの規定は今後検討する。 結局どうなるのか?と言うことについては現状も言及を避けている状況です。 環境省と経済産業省は2月に「バーゼル法等説明会」を開催している。 2019年4月に行われた、「バーゼル助役第14回契約国会議」で汚れたプラスチックが規制対象になった件についても、 説明会で言及があったが、 「規制の発行は2021年1月1日からとし、今後、国内でもガイドラインを検討していく予定」との回答。 現状のバーゼル法改正は昨年と変わりがないと言うくらいに進捗がないのが現状。 理由として考えられるのは、条約の規制対象物について、各国間の認識がズレていることがあげられそうです。 結局は既存と同様、バーゼル事前相談制度を活用することになりそうですね。 ちなみに、今回の説明会については日本全国主要エリアで実施の予定だったらしいが、 コロナウイルスの影響で、開催自体が中止になっているようだ。 貿易状況は中国 × マレーシア △ ベトナム ○ 弊社ロコ貿易が入手している3国の状況を共有します。 ■中国は物流がそもそも動いていない 3月19日現在は少しづつ稼働しているようだが、本格的な稼働には遠い。 (私の取引先の一部中国系の方は未だに自宅謹慎となっております) 問題としてあげられるのが、コンテナ数量の問題だ。 簡単に説明すると、中国での通関にて、物流がストップしているため港に大量にコンテナが溜まっている。 結果、日本から仮に中国以外に輸出を切り替えたとしても、輸出するためのコンテナが不足する。(稼働率50%以下と言う乙仲もある) ■マレーシアでは不穏な動き マレーシアのプラスチック業者の多数は中国系との密接な繋がりがある。再生ペレットの7割が中国に輸出されており、 中国側の仕入れ減、物流の停滞、最終製品の製造遅延が発生している。マレーシアからの情報ですと、 半年この状況が続いた場合は3〜4割のメーカーが倒産すると不穏な状況。 3〜4月はより一層マレーシア向けの輸出も厳しくなると見込んでいます。 ■ベトナムはホーチミンが良好? リサイクルメーカーの2極化が進んでおり、中国に頼らないメーカーは意気込んでいる状況。 昨年から懸念されていた、コンテナの滞留による物流の影響も少しずつ緩和してきている様子。 コロナウイルスの影響がないわけではないが、製造したペレットをベトナム国内に販売できている業者もいる。 ベトナムでは、いち早く国内向けに動いている業者が原料を求め、輸入を強化していると話も出ている。 日本国内の原料単価は? これはどこまで下がってくるか、未だに判断がしにくいです。 いずれによ、石油価格と世界経済の低迷による影響がどこまで出てくるか。 仕入れ単価は高いのに、売り単価は落ちる。と言うスパイラルに入っていることはいうまでもない。 今しばらくは、辛抱の時期が続きそうです。 それでは、みなさん!いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大情報共有, コラム, コンサルティング説明会, 石油価格, 廃棄物, ゴミ, 規制, 中国, マレーシア, ベトナム, バーゼル条約, 環境問題, 輸入, 輸出, 原油, 海洋プラスチック ロコ貿易 海外輸出の実績紹介 海洋プラ発生の流れ