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学生の間でSDGsの認知度が高い理由!

いらっしゃいませ!

本日は、SDGsに関する情報共有をいたします。

私のブログでも触れているSDGsですが、

実は大人よりも学生のほうが認知度が高く活動も積極的だといわれています。

私もセミナーなどで学生と話す機会があるのですが、

とても新鮮な気持ちで話を聞いています。

そこで、今回は学生がなぜSDGsに注目をしているか、

インタビューをしてみました!

現代の若者たちはSDGsについて何を思い、どう考えているのか……

※個人特定できないよう全体概要をお伝えしようと思います。

それでは、いってみましょう!

SDGsの認知度は社会人よりも大学生・高校生の方が高い!

SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、

国連が提唱する全世界の未来に向けた大きな目標です。

「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に向け、

2030年を年限とし、17の開発目標と169のターゲット、232の指標が定められています。

まず、一般的なデータをお伝えします。

※参照:MERYのアプリ内で実施した「興味関心に関するアンケート」より

「SDGsという言葉を知っていますか?」という質問をしたところ、

「知っている」「聞いたことはある」と回答した人は、会社員・公務員では37.9%、

大学生・専門学生では54.3%、高校生では60.4%、中学生では18.4%という割合に。

社会人よりも大学生・高校生の認知度が高いという、興味深い結果が得られました。

●SDGs認知度(n.=339)

SDGs認知度

また、知っていると回答した人に、その関心度についても質問したところ、以下のような結果になりました。

●SDGsを知っていると回答した人はそのことをどう思って(感じて)いるか

SDGsを身近に感じる割合

どの世代においても、「最近身近に感じることが増えて興味が出てきた」という

回答が一番多くなりました。

改めて、なぜ学生を含む若い世代がSDGsに関心を持っているか、

探っていきましょう!

学生インタビュー SDGsを知ったきっかけは?

学生にインタビューしたところ、

SDGsを知ったきっかけは3つ!

■学校教育

■SNS

■企業宣伝

であることが分かりました。

私も上記をもとに独自で理由を調べてみました!

まずは、「学校」から

2020年度から文部科学省が提示する学習指導要領が改訂されたことに伴い、

各教科において教科書の様々な箇所でSDGsについて触れられています。

教育現場では、SDGsの理解を深めるための

コンテンツやプログラムの導入が進められています。

例えばカードゲームを使って、

現在から2030年までの道のりを体験するゲームプログラムなども登場し、

親しみを持ちながらSDGsについて学ぶことができるようです。

カードゲームは私も経験があり、とても取り組みやすい印象を持っています。

プログラミングやゲーム感覚で学べるからこそ、

若者がSDGsをより身近に感じている一因であるといえると思います。

また、社会人の場合は、「インターネットで知った」という回答が多く、

これには、現代の若者はスマホを見る時間が多く、

様々なニュースや情報に触れる機会が多いことが影響しているのではないでしょうか。

SDGsの目標達成につながる製品やサービスを開発することは、

新規市場開拓や事業機会創出につながる可能性も秘めており、

取り組む企業が増えています。また、SDGsに取り組んでいることは、

投資家からの評価を高め、顧客にも良いイメージを与えることができます。

つまり、SDGsは企業の姿勢をはかるアイコンにもなりつつあり、

今後、取り組む企業がより一層増えると予測できますね!

次に、「SNS」と「企業宣伝」です。

さらに若者の認知が高まる理由として、

SNSを利用したファッション関連の影響が多いと予測できます。

アパレル業界では”サステナビリティ”や”エシカル”といった取組みが

数多く取り上げられています。エコを前面に打ち出すことは、

イメージアップにつながるという狙いもあるでしょう。

例えばH&MやZARA、ユニクロといった、

若者向けのファッションブランド勢が、雑誌や自社サイト、

広告宣伝するようになっているのです。

ファッションブランドの広告等においても、

サステナビリティやエシカルに向けての意識を表現したものが増えていることが、

若者へのアプローチになっていることがわかります。

SDGsについては、

大量生産や供給過多などの問題を抱えがちであるファッション業界にとっても他人事ではなく、

取り組むべき課題であるという認識が若い世代に浸透されていることがよくわかります。

これからを生きる若者だからこそ自分事のように考える!

若者世代が一番興味を持っている項目について探るべく、

「社会的問題で身近に感じることを教えてください」という質問もしてみました。

「地球温暖化」による「異常気象」

上記のような回答をいただきました。

地球温暖化が原因の一つと考えられる猛暑やゲリラ豪雨などの異常気象、

それらによる災害のニュースが報じられています。

自分の身にも危険を感じることが多くなった分、

地球環境について意識が高い学生が多いようです。

その他にも「プラスチック問題」「エシカル消費」など、

大人が考えていることも若者の自分事として考えていることが明確でした。

最後にインタビューした学生は、

「今までの環境問題における指標は“CO2の排出量を削減する”のように

自分事として捉えにくい内容だった。それがSDGsでは、

目標を簡潔にわかりやすい言葉で示すことによって、

知っていれば日常で意識できる指標になりました」

と話してくださいました。

やはり、環境問題を自分の生活における様々な振る舞いに

置き換えることができるようになったことが、

SDGsが若者に受け入れられた要因であると言えそうです。

学生の行動力!

今回インタビューした学生ではないのですが、

最後に一つ、他の学生が作ったSDGs活動について紹介いたします。

「廃棄処理されてしまう服からトートバッグを生産している」というものです。

その学生は大学で小さなサークルを作り、

バッグの販売の他、サステナブル×ファッションに関する情報を日々発信しています。

私が本記事を書いていても考えたのが、「自分事」として捉えているからこそ、

若者のSDGsに対する認知度が高いということです。

仕事でもプライベートでも自分事の内容であれば、

積極的に動いていますし、「自分事=世界事(他人事?)」と受け止めることができる

ヒトこそ、これからの未来を牽引していく人材になっていくのではないでしょうかね。

学生の行動力や流行に乗るチカラ、様々に学ぶことがあったインタビューでした。

今回、初めてインタビューした内容をブログに書いてきましたが、

いかがでしたでしょうか。

次回もこのような機会があれば、ぜひご紹介をさせていただきたいと思います。

それでは、いってらっしゃい!

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