1. HOME
  2. ブログ
  3. コンサルティング
  4. 容器包装リサイクル協会情報!!PETボトル速報!

BLOG

ブログ

コンサルティング

容器包装リサイクル協会情報!!PETボトル速報!

いらっしゃいませ!!

さて、本日は2021年の動きを決める要因の一つである、

「容器包装リサイクルPET」の落札速報値について解説していこうと思います!

さて、今回もなかなか苦戦する価格設定となり、

各業者様も悩みどころの部分が多くなるのではないでしょうか。

海外市況と国内市況の両面から考え、

本記事が皆様のご参考になれば幸いです。

それではいってみましょう!

容器包装リサイクルPET落札速報値

まずは、下記のリンクでご確認をお願いいたします。

参照:令和3年度落札結果:速報版(消費税抜き)-PETボトル(上期分)を追加

https://www.jcpra.or.jp/news/tabid/101/index.php?Itemid=2006

PETボトル・紙製容器包装の有償および逆有償落札状況

素材 落札単価(円/トン)
令和3年度 令和2年度 前年度増減
PETボトル
(上期)
有償分 -23,648 -46,751 23,103
逆有償分 43,774 34,369 9,405
合計 -7,923 -43,418 35,495

 

・PETボトルについては、令和3年度は上期落札結果、

令和2年度も上期の落札結果を表示しています。

令和2年度下期は下記を参照(※ざっくりで失礼します)

有償:-18円(㎏) 逆有償:48円(㎏) 平均:1.8円(㎏)

さて、上記内容が今回の落札結果速報値です。(表は前年度上期と比較)

【ポイント】

・有償価格が約5~6円の相場アップ

・逆有償も約5~6円の相場アップ(有償に推移)

・落札可能数量(総重量)は過去最高の227,688トン

上記のほかにも、予測結果として、

・各エリアによって落札、入札価格に差が出ている(関東圏は高い)

・西側で逆有償が多く発生している可能性。

・エリアによっては落札されない箇所もあった。(引受可能量オーバーのため?)

などなど、

上記数値とこれからの予測も踏まえていろいろ戦略を立てていかなければいけません。

例えば、関東圏の落札価格がほかのエリアよりも高いのであれば、

独自市町村入札も関東圏は高くなる可能性がありますし、越県しての入札を実施するメリットが

出てくる可能性があります。(要は関東圏で原料が足りない状況になり始める)

各社処理能力は余っているとみると、原料の争奪戦が始まる・・・

といいたいのが、国内のユーザーが原料高騰に伴う購入を考えるだろうか?

ご承知の通り、PETボトルには大きく繊維やシート、ボトル向けなどの用途がある。

ここから、先は読者の想像に任せたいと思うが、現在の消費状況含めて

どこまでメーカーが対応できるか。今後の価格改定に影響を及ぼしそうだ。

海外の状態と国内原料の関係

次に海外の市況を見ていきましょう!

端的にお伝えすると、

海外のPETバージン価格が上昇中です!

ざっくりですが、FOBで1000ドル前後の値動きとなります。(ボトルグレード)

ここから、下記のことが予測できます。

■国内PETペレット、フレークが海外に流れる。※容リ協やバーゼルのルールをもとに。

特に事業系ベールを安く仕入れることのできる企業はチャンスになる可能性がありそうです。

コンテナの問題もあり、海外の需要供給バランスに差異が発生してきているため、

PETに限らず、そのほかの樹脂も輸出にチャンスがありそうです。

また、最近ではアジア圏にて製品として、PETシートの輸出が増えてきているとのこと。

つまり、容器包装リサイクルPET経由のフレークやペレットを、

シート製品に加工して輸出するというのも、チャンスがあるのかもしれない。

2~3月に入って、シートメーカー企業が原料価格を急激に上げてきています。

やはり、日本国内の市場と海外の市場に少し差が出始めている気がしています。

もちろん、長期的に見たら国内循環が必須です。

ただ、直近だけの話をすれば、バージン価格がどこまで上がるか、

予想できない部分もありますし、特に繊維関連の市況がどこまで戻るかにもよるでしょう。

国外案件は、2021年4月~は短期的に海外輸出が増えていくことが予想されます。

また、現状のコンテナ不足の影響から、一気に輸出が増える見込みなので、

海外向けに輸出していく業者も在庫管理や国内販売に手を緩めることはできないでしょう。

国内案件は、自動車関連やシート(フィルム)関連の消費行動に注目しながら、

価格を設定していく必要がありそうだ。

 

いかがでしょうか。

3月上旬に協会にて精査された情報が出てくる予定ですので、

いち早く皆様にお届けできるように、情報整理してまいります。

その他、市況についてご質問ございましたら、ご連絡をお待ちしております!

それではいってらっしゃい!

関連記事

ロコモーティブSDGs経営併走支援サイト
ビジネス雑誌 Qualitas 有限会社ロコモーティブ 青山力大