コンサルティング 1月~3月 PET市場予測 2021.01.16 いらっしゃいませ! 本日は、PETボトルリサイクルの市場について、お伝えいたします。 2021年の計画はみなさまどのように、お考えでしょうか。 PET市況は2020年下半期で大幅下落しました・・・ 2021年は様々な要因がこの業界を攻めてくることでしょう。 もちろん情報は常に更新されていきます。 シンプルにかつ役に立つ情報をご提供できればと思います。 それでは、いってみましょう。 輸出状況は? まずは、国外への輸出状況についてです。 結論から言うと、現時点での輸出は不安定と言わざる得ないと考えています。 要因は、大きく3つです。 ①海上運賃UP こちらは、以前の海上運賃UPのブログにも記載している内容です。 よろしければこちらのリンクからご覧ください。 いつまで続く!?コンテナ不足の原因は? ②原油価格はUPしているが、実経済に合っていない 先日の市況では久しぶりに50ドルを超えた価格となりました。 アラブの減産ということもあるのでしょうが、何より投資マネーのダブりも 大きな要因かと思います。50ドルにもなればバージン価格(対:40ドル以下)も 変化があると見込まれましたが、海外市況のPETバージン価格には影響が出ていない。 つまり、各投資家は利益確保のために動いているが、実体経済の動きに合っておらず、 原油価格が先行して動いてしまっているということです。 ➂バーゼル法の影響 こちらは、いまだに明確な指標が出ないため、難しい判断になると思います。 もちろん未洗浄等の商材は輸出できない旨発表はされていますが、 いまだに、輸出できると判断している企業も中にはあるようです。 バーゼル側がどのようなレベルでの罰則等をつけてくるのか、 個人的には興味ありますが、 いずれにせよ輸出前には事前相談を実施したほうが間違いはないでしょう。 ニュースでは、韓国の現代社と米国アップルが提携するということで、 現代の株価が大幅に上がっています。 その意味では、自動車関連の資源輸出は増えてくるかもしれませんね。 ただし、今までの自動車業界優位の仕組みがアップル社参入によって覆る 可能性があるので、自動車業界は単純に喜べる状況ではないかもしれません。 国内PETの動き こちらは、年末前から動きが増えてきております。 名前は出しませんが、本年は商社やリサイクル業者が協力し、 新工場などの設立が予定されています。 処理能力も大きいことから、PETボトルを集めだしています。 もちろん既存企業の動きも出てきており、 単純に価格だけで動く自治体や商社などは、取ったり取られたりの影響がでている状況でしょう。 ここでの話ではないかもしれませんが、 単純に価格だけで動くのはこの先危険な考え方であると個人的には思っていますがね。 いずれにせよ、現時点ではPETベール価格が上がってきているということです。 1月~3月の間にできる限り重量を集めてくる業者が多く出てくるでしょう。 容リ協入札への影響は? 先ほど1月~3月のうちに原料を集める業者が増えると話しましたが、 理由は2021年4月~の容器包装リサイクル協会の入札があり、 現時点では2020年下期よりも価格が上昇する見込みだからです。 よくも悪くも、容器包装リサイクル協会の落札結果は、 約半年のPETボトルの市況を意味する指標となります。 つまり、公に情報が公開される前に、安いうちに仕入れておく。という心理が働くわけです。 (下期に大量在庫を抱えておくという手法を取っている企業もあります) 手法についてはそれぞれの方針がありますので触れません。 お察しの方も多いかと思いますが、 現時点では4月以降は価格UPが見込まれます。 それは良質なベールの価格が上がるわけではなく、 いわゆるB~Cベールの価格が底上げされ、全体的な平均価格が上がるという意味です。 もちろん最終ユーザーとの兼ね合いを踏まえて各企業様は価格を決めてくるでしょう。 市況における右往左往を抜け出したい・・・ これはどの企業も考えていらっしゃることと思います。 一つのアプローチとしては、 「なぜ自社がこのような仕事を実践しているか」を 見直すことではないかと考えております。 もちろん企業のあり方としては「顧客の創造」や「倒産しない」等挙げられます。 最近では「利益重視」の企業活動よりも、その企業が持っている「ストーリー」に 企業価値があり、そのストーリーを未来へつなげる企業こそ強い企業であり続けるのは ないかと考えるようになりました。 前回ブログでも個人的なストーリーの話をしておりますが、 もちろんすべての人に共感等を得られるものではありません。 ただ、これからの未来(地球や子供たち)へ向けた想いと自社のリソースの 関連付けが必要になる時代になってくると考えております。 いかがでしたでしょうか。 今年最初のpet市況の予測をお伝えいたしました。 最近、私のお客様でSDGsに興味があり話を聞きたいという企業様がいらっしゃいました。 少しずつ、私のお客さまにもご認識いただいて、進めていければと思います。 それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コンサルティングrecycle, 3R, コンサルティング, 市場, 予測, 海上運賃, ケミカルリサイクル, PETボトル, SDGs, 輸出 私の自己紹介と仕事観について、語ります・・・PART... 廃プラスチック動向 国内循環急務?