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SDGsを企業に浸透させるために必要なこと

いらっしゃいませ!

ちょっと、アイキャッチ画像の文章にインパクトをつけてみました!!

今回は少し長めの内容になりますが・・・

本日は、SDGsについてお伝えしていこうと思います。

最近では、ようやく認知度が広がってきており、各経営者も少しずつ

意識を向け始めていらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ご存じの通りSDGsの概念は各要素が複雑に絡み合っており、

企業の導入を実践しても、「やったふり、しているふり」で終わってしまうことも多々あり得ます。

 

そこで、本日は今一度、SDGsの在り方や思考をお伝えしていこうと思います。

かなり、私の個人意見も反映されていますので、ご了承ください。

もし、ご共感してくださる方がいらっしゃいましたら、

一緒に考えていきましょう!(ぜひご連絡をいただければ幸いです。)

それでは、いってみましょう!

 

SDGsは生活者の視点が不可欠

「生活者の視点がないと企業にSDGsは浸透しない」

SDGsを達成するうえで必要不可欠は野はSDGsを消費者の目線で考えることだと思います。

いくら企業が持続可能な製品を作っても購入者がいなければ、

フェアトレードやエシカル商品は成り立たないし、

いかに良いアイデアだとしても社員のモチベーションも下がってしまう。

その壁を乗り越えるのは、高くてもいいから購入したいという消費者の声。

つまり、付加価値の見直しをすることで、消費者目線に立つことが求められるということです。

結果、その声が社内でSDGsに意欲的な社員を後押しし、

企業がSDGsに積極的になれば、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する投資家も、

その企業を評価できる指標となります。

単なるコストと軽視されてきたCSR(企業の社会的責任)事業も強化し

CSV(価値創造)にも転嫁できます。皆様の会社や個人のお考えはいかがでしょうか。

弊社は、消費者目線で考えることで、SDGsの循環経済に繋がると考えています。

 

経営の在り方を考え直す

SDGsはいまの経営の在り方や収益モデル自体の妥当性を考え直す機会でもあり、

社会や環境におしつけてきたコストを内部化(循環)することで、

CSV評価につながることが予想されます。

結果、新しい市場作りが求められるという動きになっていきます。

2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の時代には、

国境を越えて自由に貿易や資本移動を行う、

利益重視のグローバル資本主義そのものは問われておらず、

世界規模での格差が生まれる要因になっていました。

その活動による環境や社会への影響は考慮されず、

得た利益の一部をODA(政府開発援助)やCSRという形で途上国の人たちに還元すれば、

社会貢献をしているという判断になっていました。

当時の考えとしては、単一の国で見る経済合理性があったのかもしれません・・・

 

しかし、SDGsが提唱する持続可能な社会を実現するには、

よい製品やサービスを生み出して利益を得ることだけでは達成せず、

経済合理性を超えたところに最終目的を設定しているとも考えられます。

(もちろん持続可能を達成するためには、利益も重要ですが・・・)

つまり、現状のグローバル資本主義では環境や社会へ負荷が大きく、

世界規模で見る格差が広がってしまう可能性が高い。

この問題を解決する経営が求められるということです。

新しい市場を形成するには、業界団体やNGO、政府のような

ステークホルダーとのパートナーシップが重要です。

(日本はSDGs指標でパートナーシップが遅れています)

また、社会課題解決能力やルールの形成力が、

新しい市場でリーダーシップを取るために必要ともいえそうです。

 

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、

消費財メーカーのユニリーバは、洗剤などに使用されるパーム油について、

国際NGOの世界自然保護基金(WWF)より批判を受けました。

しかし、その意見(批判)を真摯に取り入れることで、

業界全体が準拠すべき基準へと昇華させています。

その結果、

他社が調達しにくい構造を作り出し、市場での優位性を高めることができました。

経営を含めた、大きな改革や自社が良いと思って発信した商品&サービスについて、

少なからず批判を受けることがあると思います。

その批判を自社でどのように受け止めるか・・・どのようにパートナーシップを結んでいくか。

これらが、次世代の経営には必要になってくるのではないでしょうか。

 

SDGsを浸透させるには若者や多種多様の意見が必要

弊社はSDGsを社内に浸透させるには、

多面的に未来を考えることのできる仲間を増やすことが近道と考えています。

つまり、親としての自分、地域メンバーとしての自分、社員としての自分など、

多様な立場、経験、価値観を持つ社員の数が増えることが必要ということです。

2030年に責任を持つ人に積極的に考える機会を与えて、

先輩社員や経営者はサポートに回るということも重要です。

※全体のモチベーション管理は必要になります。

下記は私の友人(教師)から聞いた話なのですが、、、

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最近小学校では、バーチャルウォーターについて授業が行われているそうです。

※バーチャルウォーター:食料を自国で生産した場合に必要な水の量を推定すること。

例えば普段皆さんが食べているお米を作るには~~リットルの水が必要だ。

これは500ミリリットルのPETボトルに換算すると~~本である。

このような授業が日々学校で行われているそうです。

その際に、小中高生からは斬新な意見や質問が多く寄せられて、

友人は答えるのに苦労したようです。

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私はこの話を聞いて驚きました。

SDGsに関する授業を学校で実施しているのは知っていましたが、

なによりこのような教育を受けた小中高生が10年後に彼らが加わると思うと、、、

今の経営の在り方は強制的にも変わってくるのではないでしょうか。

 

「地球第一優先」の思考

では、SDGsを今の経営層が取り組むにはどのように考えればよいのでしょうか。

最終的には地球ファーストに切り替える

弊社はこのような目線が必要になってくるのではないかと考えています。

特に若い世代はこれから生活する地球に対して、お金よりも優先的に考えている傾向があります。

2030年の目標を一つのマイルストーンと考えるのであれば、

未来の人材の傾向や考え方を知っておくことも経営者にとって必要なことであると思います。

SDGsを導入していく上での一つの指標にしてみてはいかがでしょうか。

 

現在、新型コロナウイルスは、経済社会活動を停滞させ、私たちの生活に影響を及ぼしています。

パンデミックに限らず、10年に1度は何かしらの危機が発生している状況です。

となると・・・次は2030年くらいになるのかもしれません。

どんな危機にさらされても「持続可能な社会」を実現するために、

企業の経営者や社員という目線だけでなく、地球に住む一人の人間として考えていく。

このようなきっかけを皆様にお伝えできれば幸いです。

それでは、いってらっしゃい!

 

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