コラム 地球規模の環境配慮。環境に考慮したメーカーが勝者!? 2020.06.24 いらっしゃいませ! 前回の記事ではPETボトルの循環(リサイクル)の流れをご紹介いたしました。 今回の記事は、使用済みPETボトルを新しい価値として、 消費者に届けてくれている再生樹脂利用事業者について、ご紹介いたします。 各種メーカーはどのような想いで活動しているのか、 どのような未来を目指しているのか。 これからの未来を生きるすべての人に関わる内容です。 ※再生樹脂メーカーの名称の掲載はいたしません。 それでは、いってみましょう! サステナビリティの循環を目指して サステナビリティ=「持続可能性」を目指すとはどういうことか? そもそもサステナビリティとは概念であるため、 「弊社はサステナビリティへの取組を実践しています」と言う場合、 何かを「持続する」するのではあるが、その対象は広く、地球環境全体を指します。 つまり、良い意味で抽象化されており、広く理解をすることができ、 イメージがつきにくいかもしれません。 しかし、逆に言うと誰でもどのようなかかわり方でも、地球に貢献できる可能性を秘めており、 ここに大きなビジネスチャンスもあります。 (SDGsに関連する案件でもあるため、別記事で詳細をお伝え予定) 暮らしの中にサステナビリティを とある企業(A社)は普段の生活とサステナビリティ関連付け、 数ある分野目標の中で下記を挙げています。 ■環境負荷の削減(2025年目標) ・非再生プラスチックの使用量を半減 ・既存商品を100%再生素材で製造しリサイクル可能にする ・販売数量<再生材有効利用 この目標を達成するために、A社はプラスチックを再生素材に切り替える動きが活発化しています。 既にPETボトルに限り、製品に対する再生素材利用率は90%を超えており、 2020年には再生素材使用率は100%になることが見込まれています。 循環型経済に向けた啓蒙活動 再生素材を100%使用した製品の製造。 しかし、ここ数年で急激な環境変化に対応するために、多くの苦労があったと思います。 例えば、PETボトルリサイクルを先行して実施しているのは飲料メーカーが挙げられる。 しかし、再生素材を使用した別の商材を製造するとなると、 別の素材から同様の製品を作るということになる。 今までは、新品素材を使用していれば製品は作れた。 しかし、循環型経済、サステナビリティを目指す世界的方針が掲げられた中、 仕入ルートから製造工程、販売先の理解を得る必要が出てきます。 また、PETボトルリサイクル周知のため、地元に根差した活動にも力を入れている。 小学校や市町村に向けて、リサイクル流れを動画で配信したり、 工場見学を実施し環境への意識を消費者に養ってもらうための啓蒙活動。 SDGsの17の目標のうちの「つくる責任、つかう責任」に貢献することにつながっています。 過去の日本の「大量生産、大量消費」の時代とは大きく変化していることが、 ご理解いただけると思います。 次回予告 いかがでしたでしょうか。 各再生素材メーカ―の想いを形にするうえでは、 私たちの普段の生活から何か1つ変化させていくことが必要です。 日本で発生した資源は日本で循環させる。 もちろん日本の技術があれば、海外へアップリサイクル商材を展開することも可能です。 さて、次回は海外が輸入しているプラスチックの現状をお伝えいたします。 まずは、一つ!PETボトルを捨てる際は、意識した行動をすることから、はじめましょう! それでは、いってらっしゃい! Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: 青山力大コラム, コンサルティング作る責任、使う責任, 2020年, 啓蒙活動, 再生原料, 再生メーカー, サステナビリティ, 再生素材, PETボトルリサイクル, SDGs リサイクルをマネジメントしよう! プラごみ問題と温暖化問題の両立の道は