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脱プラスチックで需要増??PETボトルが無くなる生活!?

いらっしゃいませ!

前回は短編のブログ更新となってしまいました・・・

というのも、以前から少し気になっていた「アルミ缶」について考えており、

今後の消費者の需要や環境に対する意識がどのようになるか・・・

PETボトルを扱っている事業者様は気になる内容かと思いますので、

現状の動きを少し解説していこうと思います。

容器という意味でアルミ缶とPETはライバルですからね!

それでは、いってみましょう!

「レジ袋有料化」の成果は「アルミ缶」へも関連する?

数か月前に、レジ袋が有料化されました。

その効果は別にして消費者に対して環境意識を伝えるためには

良い施策であると、以前に本ブログでもお伝えした通りです。

さて、実際に皆さんはレジ袋有料化に伴い、

レジ袋の使用率は減っているでしょうか?

個人的にはレジ袋は使わずごみを捨てる用のエコバックのようなものを使用し、

捨てる際に分別して捨てるようにしています。

仮にですが、レジ袋有料化が大きな成果を上げた場合、

次に起こりうるのはPETボトルの容器をアルミ缶へシフトするということが

考えられます。

つまり、消費者の環境意識が良い意味で根付き始め、

「PETボトルとアルミ缶、どちらが環境負荷が少ないか」という目線に

変ってくる可能性があります。

もちろん、上記について考えているのは、製鉄関連やPET業界関連だけではないはずです。

少し前置きが長くなりましたが、今後の展開について考えていた内容です・・・

いずれにせよ、

今後の社会を考えていく上で、

この「脱プラスチック」というのは、ひとつの大きなテーマになっていくことでしょう

それがリサイクルやリユースの展開になるのか・・・

それとも全く別の新素材が出てくるのか。

私は、「今ある資源で世界を回していきたい」と考えているというのは変わりません!

 

さて、では実際にアルミ缶関連はどのような状況なのか。

現状の情報をもとに考えていきましょう!

PETボトルからアルミ缶への切り替え需要が高まる?

「脱プラスチック」に関して、

10月19日にひとつ気になるニュースがあります。

アルミ圧延の世界的な大手であるUACJという会社が、

タイの工場に390億円を投じ、2022年までにアルミ板の生産能力を

2019年比で4割増強する計画であると報じられたことです。

当然、環境問題への意識が高まっているのは日本だけではありません。

むしろ、プラスチックゴミによる海洋汚染や動物の健康被害などの

「脱プラスチック問題」に対する意識は、日本より海外のほうが高まっています。

UACJは、そうした世界的な「脱プラスチック」の流れを追い風として、

PETボトルからアルミ缶への切り替え需要を狙う戦略があるのでしょう

事実、生産能力増強の背景には、

タイを中心とした東南アジアの製缶企業からアルミの引き合いが増えていることがあるようです。

再利用の容易さや耐久性、輸送コストなどのさまざまな観点から、

アルミ缶はペットボトルやガラス瓶に対して優位性がありますが、

一方では、アルミ生産時の電力消費や、

それに伴う二酸化炭素(CO2)排出量の多さが課題として挙げられます。

調べてみたところ、例えば、1キロのアルミをつくるには、

平均して5.05キロのCO2が排出されると言われています。

しかし、そうした課題を解決するため、各メーカーの企業努力が見られます。

例えば、最近のビールメーカーなどは、

製缶企業と共同でアルミ缶の軽量化を進めることで、

アルミの使用量の削減に取り組んでいます。(PETのいろはすと同様の動きですね)

実際にアルミ業界では、

PETボトルに取って代わるような動きが活発化しているということでしょう。

代表的な会社の今後の動き

あくまで個人的に調査した上での簡易的な考えではありますが、

2企業をご紹介したいと思います。

■東洋製罐グループ

ご存じの方も多いと思いますが、容器包装のリーディングカンパニーです。

缶もプラスチック製品も手掛けており、「脱プラスチック」の流れには、

プラスな面とマイナスな面、両面の影響を受けているのではないでしょうか。

ただ、中期経営計画の中で

「リジッド素材(金属・ガラス)パッケージの効率化および高付加価値化の提案」

などを掲げており、今後の動向を注視したいところです。

■UACJ

先ほどもご紹介した通り、アルミ圧延で世界大手の企業で、

前出のアルミ板の世界生産能力を増強するニュースで注目を集めています。

コロナ禍でも「アルミ缶」の需要が旺盛な地域がある一方、

顧客の国内製造所における操業度の低下や在庫調整などの影響で、

現時点では足元の業績は冴えない状況と見える(別途株価を見ても下がり気味)

まだコロナが落ち着いていないことと、

今後の脱プラに関する消費者や時代の変化をしっかりと見極める必要がありそうです。

(今回初めてブログ内で企業分析をしてみました。いかがでしょうか。

ご意見あればぜひご連絡お待ちしております!)

PETボトルの今後の動きは?

短期的な話については、

本ブログでもご紹介させていただいております。

長期的に見てどのようになっていくかは、

もう少し調査をしていきたいと思います。

次回あたりのブログでパートを分けてご紹介するつもりです。

いずれにせよ、

PETに限らずキーワードは「国内循環」という

原点に戻って考えていかなければならないと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

ポジショントークですが、

PETボトルを扱っている弊社としては、アルミ缶への代替は望んでいません。

しかし、時代の流れや消費ニーズを踏まえ、

ライバルへの視察や動向調査も必須であると考えております。

少しでも、

PETボトル業界の皆さんへ情報提供し役に立てていただければと思います!

それでは、いってらっしゃい!

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